JRA伝説の穴騎手・江田照男「三連単672万馬券」演出! 東西メインで「最低人気」激走の大波乱!
まさに夏競馬といった“大荒れ祭り”だった。
22日は新潟、小倉、札幌の3場開催でレースが行われたが、東西のメインレース両方で「最低人気」が馬券に絡むという、非常に珍しい結果となった。
まずは三連単が10万馬券となった小倉の佐世保S(3勝クラス)だ。
札幌のメインレースでリーディング首位を独走するC.ルメール騎手が、この日4勝目を上げた約10分後に発走を迎えた佐世保S。まだ開幕2週目ということで、この日の小倉も前残りのレースが頻発。11頭立て、芝1200mで行われたこのレースも「前に行ったもん勝ち」と言わんばかりに先行争いが激化した。
しかし、そんな騎手たちの思惑がぶつかった結果、前半3ハロンは32.2秒という明らかなハイペース。最後の直線で、単勝1.8倍の1番人気カレンモエが力強く先頭に立ったものの、最後は道中最後方にいた単勝80.7倍の最低人気フェルトベルクがまとめて差し切った。
「ここ2走、スタートで後手を踏んでいたフェルトベルクですが、この日はまずまずのスタート。しかし、レース後『ハナから3番手まででも、後ろから運んで外を回してもいいと思っていた』と話していた通り、序盤のポジション争いで無理をしなかった藤懸貴志騎手の好判断が光りましたね。直線の伸び脚は際立っていました。
一方、2着に敗れたカレンモエはこのハイペースでも好位から先頭に立つ、負けてなお強しの競馬。父にアジア最強スプリンターのロードカナロア、母にスプリントG1・2勝のカレンチャンを持つ良血馬が、いよいよ本格化してきた印象です」(競馬記者)
一方、最低人気の差し切り勝ちという衝撃の結末から約10分後、今度は新潟のメイン日本海S(3勝クラス)でも、同様の珍事が起こった。
勝ったのは16頭中14番人気のソロフレーズ。2着に8番人気のグロンディオーズが入線したものの、3着に最低人気のマイネルラフレシアが入線して、三連単は672万馬券の大荒れ。こちらもある意味では夏競馬らしい、大波乱の結果となったのだ。
「小倉の佐世保Sと違って、そこまでペースが速かったわけではないですけど、結果的には新潟外回りの長い直線を活かした追い込み3頭で決まりました。
ちなみに勝ったソロフレーズの鞍上は、ヴィクトリアマイル(G1)の2000万馬券演出などビッグレースで数々の伝説的な波乱を起こしてきたことで有名な江田照男騎手でした。好スタートを決めながら、道中は“死んだふり”の最後方から。最後の直線で大外に持ち出されると、そこからは一気の末脚でしたね。
また、最低人気で3着に突っ込んだマイネルラフレシアは、鞍上の柴田大知騎手が勝ったソロフレーズに馬体を併せに行ったことが好結果につながったと思います」(別の記者)
この結果には、ネット上の競馬ファンもSNSや掲示板を通じて「三連単672万って……」「これはどうやっても買えない決着」「さすが江田照としか言いようがない」など、やはり荒れに荒れた東西メインレースの馬券を外してしまった人が大多数だったようだ。
中には「もしWIN5発売してたらキャリオーバーだったかも……」という声も。明日はWIN5の対象レースとして、小倉で北九州記念(G3)が行われるが、同じ芝1200mの佐世保Sの結果は馬券師たちにも大きな影響を与えそうだ。
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