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JRA「九州産馬期待の星」ヨカヨカの敵はライバルよりも”G1級”のハンデ!? ひまわり賞に立ち塞がる試練を突破できるか?

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 29日、土曜小倉では、ひまわり賞(OP)が開催される。九州産馬にとって唯一の限定オープン競走となるため、「九州産馬ダービー」とも呼ばれるレースだ。だが、今年はオリンピック開催もあり、小倉開催が通常よりも少ない4週しか行われない変則日程。これも影響し、登録している23頭中の14頭が、「出走すると3連闘」という異常な事態が発生している。

「“連闘”といえば、思い出されるのはラガービッグワンではないでしょうか。95年6月10日の札幌4Rから、8月27日の函館3Rまで12週間連続で出走。この間に3着は3度ありましたが勝利を挙げることは出来ませんでしたね。また12年にはフェブアクティヴが10月6日からの秋の京都開催8週に“皆勤”し、8連闘したことがありました。こちらも連闘の甲斐なく、勝利には結びついていないです。

今年もカイザーノヴァが、連闘で函館2歳S(G3/5着)に挑戦するなど、2週続けてレースに使う陣営もいます。しかし、それ以上となると16年8月にコスモフレンチ、ボクノナオミが18年3月に3連闘し、3戦目で勝利を挙げたことがありましたけど、やはり稀です。使い詰めで疲労が蓄積した結果の故障も懸念されますからね」(競馬誌ライター)

 しかし日程の都合上、その“3連闘”を余儀なくされる馬が多数出走することになるひまわり賞。だが、一部競馬ファンからはそれ以上に注目されているのが、熊本産馬の期待の新星・ヨカヨカが背負う「57キロ」の斤量だ。

 1986年以降、JRAの2歳戦で57キロを背負ったのは、98年のひまわり賞に出走し3着だったカシノリファールをはじめ、03年のもみじS(OP)を勝ったナムラビッグタイム。さらに05年の京都2歳S(OP)の勝ち馬マルカシェンク、同年の中京2歳S(OP)を制したメイショウサムソン。そして07年の福島2歳S(OP)で5着のマルブツイースターなどの5頭。今回のヨカヨカが史上6頭目となる。

「ヨカヨカは前走のフェニックス賞(OP)後に、主戦の福永祐一騎手が、『九州産馬のなかに入れば、力が一枚も二枚も上』とその才能を認める発言をしたこともあり、今回のひまわり賞でも断然の人気を集めると見られています。

 しかし今回は連闘に加えて、斤量が57キロ。この斤量を背負って勝利した2歳牝馬は過去にいません。高松宮記念(G1)の覇者であるモズスーパーフレアでさえ、北九州記念(G3)に出走した際は56.5キロでしたし、獲得した賞金の額に応じて斤量が決まる別定戦とはいえ、重すぎる気がしますね」(競馬記者)

 2歳牝馬ながら古馬のG1馬であるモズスーパーフレアよりも「酷量」を背負うことになったヨカヨカ。だが、それを跳ね除けて勝利を挙げることができれば、さらに大きな道も開けるはずだ。ヨカヨカがこの試練を突破する姿が見たい。

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