
JRAスプリンターズS(G1)に暗雲!? 武豊「全然進んでいかなかった」ダイアトニックはキーンランドC(G3)で馬券圏外の大誤算
30日、札幌競馬場で行われたサマースプリントシリーズの第5ラウンド・キーンランドC(G3)を優勝したのは坂井瑠星騎手の5番人気エイティーンガール。2着は2番人気ライトオンキュー、3着に9番人気ディメンシオンが入った。
日曜の札幌は雨の影響で重馬場に悪化。時計を要する力のいる馬場の開催となったため、高速馬場で行われた函館スプリントS(G3)とは対極的なレースだったかもしれない。
激しい先行争いが繰り広げられた展開は後方待機組に大きく味方した。馬群でもがくダイアトニックを尻目に、好位の外から徐々にポジションを上げていったライトオンキューが、抜群の手応えで直線外から抜け出しを図る。だが、完全に勝ちパターンに持ち込んだところを、後方で脚を溜めていたエイティーンガールが猛追。ゴール前で見事な差し切り勝ちを決めた。
坂井騎手がレース後のコメントで「前回はポジションを取りにいくレースをしてここにつながるような競馬をした。外へ出せば確実に脚は使ってくれると思った」と振り返ったように、切れを活かす自分の競馬に徹したことが、最高の結果に繋がったといえるだろう。
その一方で、単勝2.3倍の支持を集めた武豊騎手のダイアトニックは、15着と見せ場なし。雨で渋った馬場の影響もあったのか行きっぷりも悪く、勝負どころとなった3コーナー過ぎで早くも鞭が入る有様だった。
ここまでの惨敗は武豊騎手も予想していなかったかもしれない。
レース後に「全然進んでいかなかった。1番枠、58キロもあったにせよ、それにしても……。外に出しても反応しなかった」とコメント。春の高松宮記念(G1)では重馬場をこなしていただけに、不可解な敗戦となってしまった。
これには元JRAの安藤勝己氏も自身の公式TwitterでキーンランドCを回顧。
「ダイアトニックは1枠が仇となって競馬させてもらえんかった」と内枠の不利を指摘した。続いて「馬場が馬場やから早く外に出したそうやったけど、次々と前に入られてチグハグ。勝負所では無理してないし、ノーカウントでいい惨敗」と、この敗戦については度外視可能とコメントしている。
「それにしてもここまでの惨敗は想定外でした。内枠だったこともあり、武豊騎手も進路を確保するのに苦労していました。ペースが流れましたから出して行かなかったことについては問題ないと思いますが、反応が悪かったのは気になりますね。
ただ、今日のような馬場は、スプリンターズSが行われる例年の中山の馬場とは異なるため、深刻ではないかもしれませんが、精神的なダメージが残っていなければいいのですが……」(競馬記者)
ダイアトニック陣営としては、快勝した函館スプリントS(G3)から連勝を決めて本番に向かいたかったと思われるだけに、想定外といえるだろう。
今回以上に強力なライバルが揃うであろう大一番を前に、勢いに陰りが出てしまったのは痛恨の誤算だったかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
関連記事
JRA武豊×ダイアトニックを脅かす存在が明らかに!? キーンランドC(G3)「激アツ情報」で天候次第の「マル秘穴馬」も急浮上! 6点勝負で完全的中を狙う!
JRA武豊×ダイアトニックに「弱点」発見!? キーンランドC(G3)札幌芝1200mの傾向から浮上した意外な「穴馬」とは……
JRAキーンランドC(G3)に「G3の怪」直撃! 武豊&ダイアトニック「死角なし」も苦戦必至か!?
JRAキーンランドC(G3)フィアーノロマーノ「因縁の対決」リベンジ体勢整った!? 武豊ダイアトニック逆転のポイントとは
JRA武豊絶賛「高いスプリント能力」誇るダイアトニックが断然主役も、不安は重賞で大不振の鞍上!?【キーンランドC(G3)展望】