JRA「坂井瑠星×矢作芳人」師弟愛が急成長の秘訣!? 札幌2歳S(G3)バスラットレオンで実力派若手騎手が重賞連勝決めるか

5日、札幌競馬場で行われる札幌2歳S(G3)は、同じ条件である札幌・芝1800mのデビュー戦を逃げて圧勝したバスラットレオン(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)に注目したい。
矢作芳人厩舎期待のキズナ産駒は、藤岡佑介騎手とのコンビでデビュー戦を飾ったが、今回は坂井瑠星騎手が新たなパートナーとして手綱を取ることになった。
坂井騎手は全国リーディングで現在21位につけている若手の注目騎手である。
2016年に矢作芳人厩舎の所属でデビューした坂井騎手は、師匠の勧めもあって17年からオーストラリアを中心に長期の海外遠征で武者修行を敢行。この経験を糧に頭角を現した。
昨年3月のフィリーズレビュー(G2)を12番人気ノーワンで制して自身初の重賞制覇を達成した。さらに、10月の京都大賞典(G2)でも11番人気ドレッドノータスを激走させて波乱の立役者となった。
その勢いはとどまらず、12月の中日新聞杯(G3)も8番人気サトノガーネットで制して年間重賞勝利を3勝に伸ばした。いずれも人気薄で勝利を挙げており、近い将来にブレイクを予感させるには十分過ぎる活躍だったといえるだろう。
この活躍の背景には、師匠である矢作調教師のバックアップの存在も見逃せない。
エイティーンガールで制した先週のキーンランドC(G3)を含め、ここまで重賞を4勝している内、2勝が矢作厩舎の馬なのだ。厩舎の管理馬以外でも結果を出したことは素晴らしいが、チャンスがあれば積極的にG1出走馬に乗せている矢作師の育てる姿勢も実を結んでいる。
初騎乗となった日本ダービー(G1)では厩舎の期待馬サトノインプレッサの騎乗を任せ4着と健闘を見せた。競馬を代表するG1であるダービーでの経験は、坂井騎手にとっても大きな自信となっただろう。7月のジャパンダートダービーをダノンファラオで制し、統一G1初優勝を手に入れたのも、これまでの経験が生きた結果に違いない。
「近年の競馬界は有力馬が外国人騎手に集中する傾向に拍車が掛かっており、かつてのような所属の騎手をオーナーと調教師が育てることが珍しくなってきました。これも時代の流れでしょうが、そんな中でしっかりと坂井騎手に経験を積ませて育てている矢作師のスタンスは好感が持てます。
また、今年の矢作厩舎はここまで40勝を挙げていますが、16勝が坂井騎手によるものです。師匠の期待に応えて結果を残している同騎手には、さらなる成長に期待したいですね。今後は大レースでも常連になりそうな雰囲気があります」(競馬記者)
札幌2歳Sにはピンクカメハメハ、ソダシなどの強力なライバルが出走を予定しているが、バスラットレオンもデビュー戦の圧勝は評価できる内容だ。ゴール前では騎手が後ろを振り返る余裕もあったように伸びしろもありそうだ。
今回、坂井騎手は初騎乗となるが、自厩舎の馬でもあり、デビュー前から調教に携わっていただけに癖や特徴は掴んでいるだろう。
能力を発揮できれば、2週連続の重賞勝利があっても不思議ではないかもしれない。
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