
JRA札幌2歳S(G3)はゴールドシップ祭り!? 異例の「5頭出し」は洋芝よりも、意外な適性が大きく影響か

5日、札幌競馬場で札幌2歳S(G3)が開催される。スイープトウショウの半弟ピンクカメハメハ、白毛馬ソダシなどの有力馬が出走を予定している。
その中でも、特別登録15頭の1/3にあたる5頭を送り込むゴールドシップ産駒に注目したい。
昨年の札幌2歳Sは1着ブラックホール、2着サトノゴールドとゴールドシップ産駒によるワンツー決着した得意舞台。北の大地で昨年に続いて旋風を起こすことになるだろうか。
同産駒の3歳代表といえば、クラシック戦線を戦ったブラックホールだろう。日本ダービー(G1)は7着に敗れたが、上がり3ハロン34秒1の末脚はコントレイルに次ぐメンバー2位タイの記録。十分に存在感を示す内容であった。
先日の札幌記念(G2)は得意の洋芝レースということで4番人気に推されるも、見せ場なく9着に惨敗。この結果で、ゴールドシップ産駒が洋芝に強いという傾向に疑いの目が向けられることになった。
だが、先週の札幌開催では6頭のゴールドシップ産駒が出走して3勝。さらに、負けた馬もすべて5着以内と堅実な結果を残しているように、適性には申し分がなさそうである。また、今年の札幌芝コースの成績は【4,4,3,12】で、勝率17.4%、複勝率47.8%はさすがの内容だ。
「ブラックホールが札幌記念で敗戦したことが目立つかもしれませんが、ゴールドシップ産駒の札幌での成績は優秀です。力のいる洋芝を得意としていることに加えて、小回りコースも相性がいいため、札幌が向いていると思いますよ。
それに1800mの距離で好走が目立っているので、札幌2歳Sはゴールドシップ産駒にとって最適な条件といえるでしょう」(競馬記者)
実際に、今年の2歳戦で挙げた6勝はすべて1800m戦。古馬の成績を含めても、この距離が最も多くの勝ち星を挙げているのだ。非根幹距離で結果を残すあたりは、現役時代はくせ者だった父譲りのものかもしれない。
ちなみに、洋芝1800mという条件で行われる重賞は2歳限定の札幌2歳Sと牝馬限定のクイーンS(G3)の2つしかない。
今年の札幌2歳Sに登録しているゴールドシップ産駒は、アオイゴールド、ウインルーア、コスモアシュラ、ユーバーレーベン、ヴェローチェオロの5頭。
ゴールドシップ産駒にとって最適な条件となるだけに軽視は禁物だ。
PICK UP
Ranking
23:30更新2017年クラシックに「ハーツクライ時代」到来!宿敵ディープインパクトを破り、春のクラシックに「魂の叫び」が響き渡るか
JRA武藤雅「爆穴連発」で際立つ存在感! 侮れない「エージェント効果」活躍の裏にあの大物の存在……
JRA丸山元気「変な下がり方すんな!」後輩を公開説教!? 妹弟子・藤田菜七子ら若手台頭に、この秋「8勝」止まりの“焦り”か……
- JRA「年度代表馬」史上最大のねじれ決着!? スペシャルウィーク白井元調教師らが”怒りの声”を上げたJRA賞の舞台裏
- 京王杯SC(G2)の危険な人気馬!? 関係者が明かした「復活が期待される4頭」で大勝負!!
- モットーは「安くて走る馬」で有名な大物馬主が爆買い!? 高額落札2頭に計1億円オーバーの「奮発」した背景
- JRA「勝てない騎手」が名門・池江泰寿厩舎所属で大出世!? 裏には競馬界の現状と「救いの手」が……
- 武豊「絶賛」ジャンダルムの「超」成長力で2000m不安なし!?”池江マジック”で血統の常識を覆す「限界突破」を実現
- JRAレース以外の騎手の「東西往来」自粛。大阪杯(G1)最終追い切りにも影響が……
- JRA札幌記念(G2)マカヒキの真実……「復活」「引退」で揺れる2016年ダービー馬の現在地