元JRA安藤勝己「3歳牡馬はレベルが怪しい」ワーケア凡走にルメールも「どうしてかわかりません」 コントレイル、サリオス以外は過大評価!?
6日、新潟競馬場で行われた新潟記念(G3)は、福永祐一騎手の2番人気ブラヴァスが重賞初勝利を決めてサマ―2000シリーズ王者に輝いた。
その一方で、3歳馬ながら1番人気に支持されたワーケア(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)は、スローペースの好位と絶好の位置から伸び切れずに10着に凡走した。
ワーケアは昨年のホープフルS(G1)では3着、今年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)でも2着と3歳牡馬トップクラスの馬だ。日本ダービー(G1)を8着に敗れたとはいえ、3番人気の評価を受けていた馬だけに、陣営にとってもショッキングな敗戦といえるだろう。
コンビを組んだC.ルメール騎手も想定外の凡走に「道中はすごく良い感じでしたし、良いポジションでリラックスできました。しかし、残念ながら直線で加速できませんでした。どうしてか分かりません」とコメントするのが精一杯だった。
だが、8月の札幌記念(G2)で4番人気に支持された同じ3歳馬のブラックホールが9着に敗れたことを考えれば、単純に力負けだった可能性もありそうだ。ブラックホールは日本ダービーの7着馬であり、8着だったワーケアに0秒1先着している。着順的に2頭の力に大きな差はないともいえる。
これには元JRAの安藤勝己氏も自身の公式Twitterにて「ワーケアは悪い運びやなかったけど、ちょっと負けすぎやね。札幌記念のブラックホールと照らし合わせても、3歳牡馬は春の2強以下のレベルが怪しくなってきた」と3歳牡馬の世代レベルを疑うコメント。
「コントレイルがどれだけ抜けとるのか、菊花賞後の古馬や牝馬との対戦、秋は馬券的に美味しいタイミングが結構ありそうや」と続け、無敗の3冠を狙う3歳最強牡馬についても古馬との力関係を気にしていた。
「一昨年の新潟記念をダービー5着だったブラストワンピースが制していたことも人気を集めた理由かもしれません。ですが、直線で進路を無くす不利が致命傷となった同馬は実質ダービー馬といっても過言ではありませんでした。
暮れの有馬記念を古馬相手に優勝したブラストワンピースと、ダービーで完敗した2頭を比べるのは無理がある話かもしれませんね。
ですが、過去に3冠馬が誕生した年は強力なライバル馬が少ない傾向にもありますし、世代トップクラスのコントレイルやサリオスには問題ないようにも思えます」(競馬記者)
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