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2016.11.14 19:03
「悲愴」な覚悟でマイルCSへ!? かつての輝きを取り戻すべく、イスラボニータが未来を懸けた1戦へ
編集部

20日に開催されるマイルチャンピオンシップ(G1)。最強マイル王モーリス不在ということで、各出走馬陣営も色めきたっていることだろう。
ただ、この馬と陣営だけは、色めきたっているというより「悲愴」な覚悟を持ってこのレースに臨んでくるかもしれない。昨年の3着馬、イスラボニータ(牡5 美浦・栗田厩舎)だ。
2歳~3歳秋初頭までに重賞4勝、クラシックでも皐月賞1着、日本ダービー2着とまさに世代の中心だった同馬。秋の天皇賞でも3着とし、ジャパンカップは9着だが距離を考えれば想定内。翌年はいよいよ現役最強の中距離馬として羽ばたく、はずであった。
しかし……。
4歳初戦の中山記念5着でいきなりつまずくと、春を全休。秋は毎日王冠から始動するも天皇賞、マイルCSと3戦連続3着と、実力を見せるも「伏兵」のような扱いに成り下がってしまった。チャンスとされていたマイルCSでは出遅れるなど、ツメの甘さも目立った。
5歳になった今年はもはや「2流」扱い。中山記念9着、大阪杯5着、安田記念でも5着……何とも切ない成績が続いてしまった。
さらに、安田記念では同じ皐月賞馬で「その後勝ちきれない馬」という点も一緒だった1歳上のロゴタイプが、あのモーリスを下して復活勝利を果たした。「同胞」にも置いていかれ、浮上の機会も得られず……。ロゴタイプは秋の天皇賞で不利な展開でも5着に入るなど、なかなかいいレースをしているのに……。
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