GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】ネオリアリズム
NEW

【徹底考察】マイルCS(G1) ネオリアリズム「モーリスを沈めた超新星は『本物』か?初のマイル戦で逃げるのか控えるのか徹底解剖」

neoriarizumu.jpgネオリアリズム(JBISサーチ公式サイトより)

『考察』

 今年のマイルチャンピオンシップ(G1)で最も興味深いことは、このネオリアリズムは「本物」なのか否かということだろう。

 絶対的マイル王モーリスが本格化を遂げた2015年以降の10戦の中、この”化物”に先着を果たしたのは国内外含めても、安田記念(G1)のロゴタイプと札幌記念(G2)の本馬だけである。

 安田記念のロゴタイプの渾身の逃げも評価に値する走りだったが、前走からの検疫の問題で東京競馬場での調整を強いられたモーリスが本調子になかったことは明らか。そういった意味でモーリスに完敗の屈辱を与えたのは、ネオリアリズムただ一頭だけなのかもしれない。

 件の札幌記念だが、戦法も含め、戦前からネオリアリズムがこれだけの走りをするとは誰が予測できただろうか。もしかしたら、鞍上のC.ルメール騎手以外は陣営でさえ予想外だったかもしれない。

 稍重の馬場で行なわれたレースは、内からマイネルフロストが行こうとしたところを、外からネオリアリズムがハナを主張して先頭へ。そこにレッドリヴェールが続く形で第1コーナーに飛び込んだ。

 ネオリアリズムが主導権を握ったまま1000mの通過は59.9秒。同日同距離の3歳上500万下の1000m通過が61.1秒。ただ、ここで興味深かったのが、逃げた2着馬をゴール前できっちりと捉えているのがモーリスの鞍上を務めたJ.モレイラ騎手だったことだ。

 ちょうど札幌記念のモーリスと同じような位置から競馬をしており、本番に向けての良い予行演習になっていたのではないだろうか。ただ、その一方で12頭中8番人気の逃げ馬が最後まで抵抗したことに対して、どういった感情があったのだろうか。

 余談はさておき、比較が500万下とはいえ1秒以上速い1000mの通過はスーパーG2に見合ったタイトなペース。ネオリアリズムを追いかけた先行馬だけでなく、後続各馬がなし崩しに脚を使わされているのは、あまりに遅い上がりタイムからもうかがえる。

【徹底考察】マイルCS(G1) ネオリアリズム「モーリスを沈めた超新星は『本物』か?初のマイル戦で逃げるのか控えるのか徹底解剖」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. JRA崖っぷちジョッキー関西編~四位洋文・小牧太・鮫島良太・柴田未崎ほか~
  8. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!