GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】ネオリアリズム  > 4ページ目
NEW

【徹底考察】マイルCS(G1) ネオリアリズム「モーリスを沈めた超新星は『本物』か?初のマイル戦で逃げるのか控えるのか徹底解剖」


 さらに、本馬が今まで経験したことのないペースになる可能性が、かなり高まったことも懸念材料だ。仮にネオリアリズムが逃げずに従来の競馬をしたところで、そのペースについて行けるかは疑問だ。

 本馬がこれまで経験した最速のペースは前半の600mが34.9秒だったウェルカムS(1600万下)。今回の鞍上R.ムーア騎手が騎乗し、後方一気で勝ち切っている。だが、スタートで出遅れ、道中は最後方だった。

 それに対して、ミッキーアイルがペースを作った2年前のマイルCSの前半600mは33.7秒。ここの1秒以上の差は、ほぼ”別世界”のレースといえる。もしも今年もこのペースで推移すれば、ネオリアリズムは追走に相当苦労しそうだ。少なくとも逃げるどころか、まず後方からの競馬を強いられるだろう。

 また過去のマイルCSで、マイル実績がなかったにもかかわらず勝ち切ったのは、2013年のトーセンラーだけ。トウカイポイントもそれに近いが、前走でマイル戦を経験していた。

 ちなみにトーセンラーが勝った2013年は前半の600mが35.1秒と、ここ10年で最も遅かった。それでもトーセンラーの道中の位置取りは18頭中の15番手。ちなみに本馬が道中で15番手まで下がったことは、これまで一度もなかった。それでも勝てたのは、33.3秒という上がり最速の鬼脚で差し切れたからだ。

 仮にネオリアリズムが勝ち切るには、こういったパターンになるのかもしれない。だが、残念ながら、ミッキーアイルが逃げる時点でほぼ起こりえない流れだ。あまり追走に苦しむと、今度は最後の脚が溜まらない。

 モーリスを破った地力の高さは認めるが、同厩のモーリスの跡を継いでマイルの頂点を勝ち切るのは相当に骨が折れそうだ。
(監修=永谷研(美浦担当))

【徹底考察】マイルCS(G1) ネオリアリズム「モーリスを沈めた超新星は『本物』か?初のマイル戦で逃げるのか控えるのか徹底解剖」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  2. J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
  3. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  4. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  5. “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
  6. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  7. JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
  8. テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
  9. ナミュール、マスクトディーヴァは大丈夫?高速馬場の「カラクリ」に要注意…歴代最高「2070万馬券」の大波乱はなぜ起きた【ヴィクトリアマイル】
  10. 【ヴィクトリアマイル】ソダシ、ソングライン、ナミュールの激走を見抜いた“マイル三冠王”が今年も完全制覇へ自信の一手!マスクトディーヴァの取捨は?