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JRAサリオスを置き去り! セントライト記念(G2)フィリオアレグロ追い切りで好仕上がりアピールも……「本格化は来年」の運命?

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 21日、中山競馬場ではセントライト記念(G2)が行われる。春のクラシックには惜しくも出走できなかったフィリオアレグロ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が、M.デムーロ騎手とのコンビで出走を予定している。

 フィリオアレグロは、半兄に2017年の宝塚記念(G1)覇者サトノクラウンがいる良血馬。大きな期待を背負い、昨年10月に東京でデビュー戦を迎えた。サトノフラッグ、レッドルレーヴという強敵が相手だったが、危なげなく勝ち上がると、キャリア1戦で臨んだ共同通信杯(G3)は2番人気で3着。日本ダービー(G1)の出走権を懸けて挑んだ続く青葉賞は1番人気に支持されたが、ここでも3着に終わり、結局春のクラシック出走はかなわなかった。

 まだ1勝クラスの身だが、その血統背景と重賞で2度の3着という実績から、セントライト記念でも上位人気の一角に推されることは間違いないだろう。今度こそG1の舞台にたどり着くことはできるだろうか。

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 注目の最終追い切りは、17日に美浦Wコースで“世代No.2”の僚馬サリオスと併せ馬を敢行。フィリオアレグロが1馬身先行する形で進み、いったん並びかけられたが、直線では鞍上に軽く促されると鋭く反応。最後はサリオスを2馬身突き放した。

「(最終追い切りの)動き自体は良く見えましたが、タイムは5ハロン68秒6-ラスト13秒0と平凡でしたね。また、堀調教師は、『少なくとも春と同等の走りはできる』とやや歯切れが悪いコメントを残しています。春以降の成長曲線に物足りなさを感じているのではないでしょうか。

また、先月中旬に帰厩し、今回が最終追い切りだったフィリオアレグロに対し、サリオスは今月4日に帰厩したばかり。来月の毎日王冠(G2)に向けて、まだ調整段階です。サリオスに先着するのは当然でしょう。『サリオスに先着』だけで評価するのは良くないかもしれません」(競馬誌ライター)

 もし堀調教師のコメント通り「春と同等の走り」しかできないようなら、ガロアクリークやサトノフラッグといった春に重賞を勝った実績馬には太刀打ちできないだろう。また、血統的にも今年は我慢の年になるかもしれない。

「母のジョコンダ2はアイルランドで競走生活を送り、繁殖入り。その後、繁殖牝馬として日本に輸入されました。持ち込み馬のサトノクラウン以外にも洋芝巧者のポンデザールが代表産駒です。今年の春にはドュラメンテの仔を産むなど、順調に繁殖生活を送っています。さらにアイルランドでの繁殖時代に生まれたジョコンダ2の牝駒たちも続々と日本に輸入されており、孫世代も含めると、これまで12頭がJRAで走っています。将来的に日本で一大牝系を築く可能性もあると思いますよ」(同)

 そのジョコンダ2の孫世代からは、17年の札幌2歳S(G2)で2着に入ったファストアプローチが出ている。そしてこの“ジョコンダ2一族”に共通しているのが、ある年齢の“法則”だ。

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 サトノクラウンの印象が強いためか、この一族は総じて晩成というイメージがあるかもしれない。しかし、意外と仕上がりは早く、2歳戦でもしっかり結果を出している。しかし、3歳時にスランプに陥り、4歳で再び上昇気流に乗るというのがこの一族の特徴となっている。

【ジョコンダ2一族の年齢別成績】
2歳 6-3-3-6/18(33.3%/50.0%/66.7%)
3歳 4-3-5-35/47(8.5%/14.9%/25.5%)
4歳 8-1-0-10/19(42.1%/47.4%/47.4%)
5歳 3-1-0-14/18(16.7%/22.2%/22.2%)
6歳 0-0-0-2/2(0.0%/0.0%/0.0%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率

 上の表を見てもわかる通り、2歳時と4歳時に驚異的な成績を残しているが、最も出走数が多い3歳時に苦戦していることがわかるだろう。フィリオアレグロ自身も2歳時は1戦1勝だったが、3歳の今年は2戦とも3着に敗れている。

 ジョコンダ2一族の法則通りなら本格化は来年になるが、果たしてフィリオアレグロはこの法則を破り、クラシック3冠目菊花賞に駒を進めることはできるだろうか。

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