GJ > 競馬ニュース > ウオッカ6番仔セブンポケッツが英国で始動!!
NEW

JRA屈指の名牝・ウオッカ6番仔セブンポケッツが英国で始動!! 繁殖で苦戦が続く亡き母の“期待の星”となれるか

【この記事のキーワード】,

JRA屈指の名牝・ウオッカ6番仔セブンポケッツが英国で始動!! 繁殖で苦戦が続く亡き母の期待の星となれるかの画像1

 2007年の日本ダービーを優勝するなどG1・7勝を挙げた名牝ウオッカは、2019年4月に病気(蹄葉炎)のため、惜しまれつつもこの世を去った。

 そのウオッカの第6仔であるセブンポケッツ(牡3、英・R.ヴェリアン厩舎)が、今月8日に英チェルムスフォード競馬場で行われる未勝利戦(3~4歳・AW2000m)に登録されていると話題だ。

 ウオッカは引退後、繁殖牝馬として英国に渡った。現地では、シーザスターズやフランケルなど欧州の超一流馬らと種付けられ、その“夢の配合”での繁殖は死去するまで続いた。

 だが、多くの関係者の期待とは裏腹に、ウオッカは繁殖で苦戦。シーザスターズを父に持つ初仔ボラーレは2戦した後に放牧先で急死。第2仔ケースバイケースは6戦するも勝利を挙げることができずに未勝利で繁殖入り。第3仔タニノアーバンシーは待望の産駒初勝利を挙げるも、重賞勝利には手が届かず、19戦4勝の成績を残し、現在は繁殖牝馬として活動している。

 また父がフランケルに変わって誕生したタニノフランケルは、関係者たちも楽しみにしいた存在だったが、現在まで24戦4勝。現役は続行中であるものの、近走は掲示板にすら載ることなく低迷が続く。インヴィンシブルスピリットを父に持つタニノミッションも現役だが、こちらは17戦1勝と“1勝クラス”の壁も突破できていない。

「ウオッカ産駒は絵に描いたような良血馬として誕生していますが、これまで日本を含めて重賞制覇を達成した産駒は誕生していないなど、懸けられた期待に応えられている仔はまだ登場していません。

今回出走登録されて話題になったセブンポケッツは父にフランケルを持つ良血。ヨーロッパでこの血統がどれほど評価されるのかを試す意味もあり、現地で最高とされるミックスセール『タタソールズ・ディセンバーセール』に上場されています。競りでは最終的に折り合いがつかずに主取となったものの、28万5000ギニー(約4300万円)まで上りました」(競馬誌ライター)

 結局、セブンポケッツは母ウオッカを所有していた谷水雄三オーナーが所有する形で、現役生活をスタート。体質が弱いこともあり、時間を掛けてじっくりと成長させてからデビューする方針だったようだ。

 今回、セブンポケッツが登録されたレースは、最大出走頭数は16頭であるものの、31頭がエントリー中であるため、除外、回避の可能性もある。だが、デビューできるレベルにまで仕上がったという事実が大切だ。ここで出走ならずとも、次のレースに期待が残る。

 待望のデビューを控えているセブンポケッツ。これまでの遅れを取り戻すかのような目覚ましい活躍を見せ、ジャパンC(G1)で日本に凱旋、という未来を見せてもらいたい。

JRA屈指の名牝・ウオッカ6番仔セブンポケッツが英国で始動!! 繁殖で苦戦が続く亡き母の“期待の星”となれるかのページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  2. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  3. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  4. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  5. 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
  6. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  7. 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場
  8. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  9. 【ケンタッキーダービー展望】「5戦5勝」フォーエバーヤングの気になる現地オッズは?最有力シエラレオーネとの「従兄弟対決」に熱視線!
  10. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?