JRA・M.デムーロ「未練タラタラ」“おかわり”ムチ3発……府中牝馬S(G2)1番人気ラヴズオンリーユー屈辱の敗戦に過る「アノ馬」の影

17日、東京競馬場で行われた府中牝馬S(G2)は、7番人気のサラキア(牝5歳、栗東・池添学厩舎)が優勝。3歳No.2サリオスの姉が待望の重賞初制覇を飾った。
「毎日王冠(G2)で弟がいい走りをしていたので、姉の威厳を示せてよかった」
レース後、鞍上の北村友一騎手がそう話した通り、先週の毎日王冠では3歳馬の弟サリオスが古馬を一蹴。同じ府中の芝1800mで、今度は姉が魅せた。
8頭立てで行われたレースだったが、トロワゼトワルが飛ばして逃げたため、道中は縦長の展開。サラキアは中団から前を見るような形で進めると、早めに先行グループに並び掛ける。北村友騎手が「直線はいいところを通れた」と振り返った通り、横一列に並んだ最後の直線で外に持ち出されると、そこからライバルたちをまとめて交わし切った。
2着には6番人気のシャドウディーヴァ、3着には8番人気のサムシングジャストが入線し、三連単は18万9020円という“大波乱”。8頭立てということもあって、三連単336通り中の313番目の“高配当”だった。

その一方、見せ場を作ることができずに波乱の立役者となってしまったのが、1番人気のラヴズオンリーユー(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
秋始動戦を迎えたこの日、単勝2.3倍に推されたラヴズオンリーユーだったが、最後の直線で伸びを欠いての5着。掲示板確保という結果だったが、8頭立てとあっては褒められたレースではないだろう。
「うーん、こういう馬場(重)が苦手だとは思うんですが、最後の直線では勝ったサラキアとほぼ同じ位置にいただけに、陣営にとってもショックな敗戦。今後は予定通り、エリザベス女王杯(G1)を目指すことになると思いますが、不安の残る内容だったと述べざるを得ません。
ゴール前ではもう大勢が決まった後になっても、M.デムーロ騎手が珍しくムチを入れている姿が印象的でした。昨春から、この馬にずっと乗り続けていますし、思うところがあったのかもしれません」(競馬記者)
この日の府中牝馬Sのゴール前ラスト200mでは、サラキアが大きく抜け出し、追走するシャドウディーヴァの脚色も上々。残すはサムシングジャストとトロワゼトワルの3着争いが焦点となっていた。
しかし、5着敗戦が濃厚となっていたラヴズオンリーユーのデムーロ騎手は、そこからムチを1発、2発、3発……。決して強く打ったわけではないが、最後の最後まで諦め切れない様子が伝わってくる騎乗ぶりだった。
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