JRA菊花賞「三冠」武豊、岡部幸雄にあって、夢破れたM.デムーロ、石橋守になかったもの。コントレイル福永祐一「余裕」の裏に、二冠馬と三冠馬を隔てたものの正体
一方、実は菊花賞で敗れたミホノブルボン(小島貞博)、ネオユニヴァース(M.デムーロ)、メイショウサムソン(石橋守)の3者では、小島騎手がミホノブルボンで朝日杯3歳S(現FS)の1勝のみ。デムーロ騎手はイタリアで数々の大レースを制した経験があったが、大観衆が見守る日本でのG1勝利はネオユニヴァースの皐月賞が初勝利だった。
「以前、デムーロ騎手が『日本とイタリアの競馬環境はまったく違う』というようなことを話していた通り、日本の競馬はイタリアよりも数段レベルが高く、両国の競馬における環境は人気やスケールで大きな隔たりがあります。
今でこそ数々のG1レースを勝利しているデムーロ騎手ですが、当時は短期免許の期限が切れている中で、JRAの特別な配慮によって菊花賞参戦が実現。決して、悪い騎乗ではなかったと思いますが、相当なプレッシャーがあったとは思いますね」(競馬記者)
無論、ミホノブルボンやネオユニヴァース、メイショウサムソンが菊花賞で敗れたのは騎手だけのせいではないことは明らかだ。しかし、昔から「長距離戦は騎手の腕」と言われるほど、3000mは騎手の経験がモノを言う舞台。
ここまで極端に明暗が分かれていることからも、決して無関係とは言えなさそうだ。
ちなみにコントレイルの鞍上・福永騎手を上記に当てはめてみると「24勝」(京都開催JBCクラシック含む)という武豊に次ぐ結果を残している。データ上は三冠ジョッキーの資格十分といえるだろう。
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