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JRAコントレイルは「人類の英知」で生まれた近代型三冠馬!? 史上3頭目の無敗三冠もディープインパクト、シンボリルドルフとの決定的な違い

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「デビュー当初は、今よりも前進気勢が強かったですし、福永騎手はコントレイルについて『育て方によってはマイラーになっていたかも』と話しています。菊花賞の戦前でも『ベストの舞台ではない』と公言していましたし、中日スポーツの取材には『例えば、今年のメンバーにデルタブルース(2004年の菊花賞馬)のような馬が潜んでいたら勝負は分からない』と慎重な姿勢を見せていました。

今回の菊花賞は同世代が相手だったこともあって、能力差で勝てた面も大きいと思います。ですが菊花賞馬とはいえ、スペシャリストが参戦する今後の3000m級の戦いでは、大きな課題が残ったと述べざるを得ません」(競馬記者)

 実際に元JRA騎手のアンカツこと安藤勝己氏も、自身のTwitterを通じコントレイルの菊花賞について「恐らくはここがキャリアで最も不向きな舞台」とコメント。やはりコントレイルにとって、3000m級の戦いは大きなハンデとなるのだろう。

「今回は三冠が懸かっていたので菊花賞に出走しましたが、距離適性が重視される今後は天皇賞・春(G1)などの長距離戦には出走しない可能性が高そうです。ちなみにもし、三冠馬が天皇賞・春に出走しないまま引退すれば、グレード制導入以降では初となります」(別の記者)

 確かに、菊花賞が昔から「最も強い馬が勝つ」と言われているように、以前は長距離で真価を発揮してこそ最強馬という風習があった。実際にシンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルといったグレード制導入以降の三冠馬は、いずれも3200mの天皇賞・春に挑戦している。

 しかし、コントレイルはスピードが最重要視される近代競馬の中で生まれ、本来はマイラーになってもおかしくなかった馬が、現代の調教技術の高さによって、本質とは大きくかけ離れた3000mをこなせる馬に“改造”されたのだろう。

 レース後、大本命馬をクビ差まで追い詰めたアリストテレスの音無秀孝調教師が「来年の天皇賞・春が楽しみになった」と話していた通り、福永騎手の言葉を借りるなら、今年の菊花賞には「第2のデルタブルース」はいた。

 しかし、歴代のホースマンたちの積み上げてきた英知が史上8頭目の三冠馬を生み、アリストテレスの挑戦を最後の最後で退けたのかもしれない。

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