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JRAディープインパクト、キタサンブラック……アーモンドアイ初の芝G1レース8勝の壁。7勝を超えられなかった6頭の名馬とは?

■ウオッカ

 2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズを制すると、3歳時は牝馬ながら東京優駿(日本ダービー)を制覇。明け4歳時は安田記念と天皇賞(秋)、そして5歳になってもヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンカップとデビューから4年連続でG1レースを勝利している。桜花賞とヴィクトリアマイルで僅差の2着があったのが悔やまれる。

2006阪神ジュベナイルフィリーズ
2007東京優駿(日本ダービー)
2008安田記念
2008天皇賞(秋)
2009ヴィクトリアマイル
2009安田記念
2009ジャパンカップ


■ジェンティルドンナ

 牝馬三冠を達成し、その勢いで3歳時にジャパンカップも制した名牝。4歳時もジャパンカップ、5歳でもドバイシーマクラシックと引退レースの有馬記念で勝利。一方で3度の2着があったのが悔やまれるところだ。

2012桜花賞
2012優駿牝馬(オークス)
2012秋華賞
2012ジャパンカップ
2013ジャパンカップ
2014ドバイシーマクラシック
2014有馬記念


■キタサンブラック

 3歳時は菊花賞のみの勝利だが、古馬になって急成長。4歳時は天皇賞(春)とジャパンカップを勝利し、5歳時は年間G1レース4勝の金字塔を立てた。大阪杯が新しくG1レースになったことも大きいが、4歳11月以降引退まで8戦連続でG1レースに出走し、5勝2着1回3着1回の成績は見事といえるだろう。

2015菊花賞
2016天皇賞(春)
2016ジャパンカップ
2017大阪杯
2017天皇賞(春)
2017天皇賞(秋)
2017有馬記念


 以上のように、JRAではここまで6頭の馬が芝のG1レース8勝という壁を超えることができなかった。しかしどの馬も8勝にあと一歩だったのも事実。また、ジェンティルドンナとアーモンドアイ以外は、純粋に日本国内のG1レースを7勝している。

 基本的に牝馬はヴィクトリアマイルやエリザベス女王杯など牝馬限定のG1レースがあることで、より達成しやすい状況にある。それだけにアーモンドアイが、クロノジェネシス、フィエールマン、ブラストワンピース、キセキ、ダノンプレミアム、ダノンキングリー、ウインブライトといった強豪が揃ったこの天皇賞を勝利することに、大きな意義があるといえる。

 アーモンドアイが天皇賞(秋)を勝てば、すでにほぼ確定的となっている将来のJRA殿堂入りも、一気に確定となるであろう。また、もしこの天皇賞を逃した場合、残るチャンスはジャパンカップかマイルチャンピオンシップか香港のレースになる。海外遠征はコロナウイルスの影響もあり微妙な状況であるため、是が非でもここで決めておきたいところ。

 注目の天皇賞(秋)まであとわずか。令和の競馬史に「アーモンドアイ史上初のJRA芝G1レースで8勝」という新たな偉業が加わることを期待したい。

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