
JRA重なるアーモンドアイと武豊キタサンブラックの記憶。天皇賞・秋(G1)「限界説」否定を懸け「最強の重巧者」を迎え撃つ
11月1日に東京競馬場で開催される天皇賞・秋(G1)。今年の主役は前人未到の芝G1・8勝目を狙うアーモンドアイだが、人気を分け合う存在になりそうなのが充実著しいクロノジェネシスだ。
『netkeiba.com』の事前オッズによると、アーモンドアイの単勝1.5倍に、クロノジェネシスが2.9倍で続き、3番人気が想定されるダノンキングリーが12.3倍。まさに「2強」の激突という様相を呈している。
近年の天皇賞・秋における2強対決といえば、思い出されるのが2017年の天皇賞だ。
今週の天皇賞・秋にも出走するキセキが、台風21号による極悪馬場をものともせずにG1初制覇を飾った菊花賞(G1)の翌週。日本列島は台風22号の“おかわり”を食らい、東京競馬場は史上稀に見る不良馬場だった。
この年の主役は当時、すでにG1を5勝していたキタサンブラック。現役最強の名を欲しいままにしていたが、単勝1.4倍に推された前走の宝塚記念(G1)で、まさかの9着惨敗……。「限界説」がにわかに囁かれ始めていたのは、今秋の復権を狙うアーモンドアイの境遇と似ているところがある。ちなみに天皇賞・秋の単勝オッズは3.1倍だった。
そのキタサンブラックに次ぐ単勝4.0倍の2番人気に支持されていたのが、現役屈指の重巧者サトノクラウンだ。
現在の「現役屈指の重巧者」といえば、クロノジェネシスの名を真っ先に挙げるファンも少なくないだろうが、この2頭の境遇は先に挙げたキタサンブラックとアーモンドアイ以上に共通点が多い。
通算G1・2勝目を上げた春の宝塚記念(G1)から天皇賞・秋へ直行してくること、同年の勝ち鞍が雨で渋った京都記念(G2)と宝塚記念ということもまったく同じ。
そして、何よりも良馬場での能力を疑問視されている点も同じである。
ただ、サトノクラウンにとって幸いだったのは、この2017年の天皇賞・秋が歴史に残る不良馬場だったことだ。キタサンブラックに引導を渡し、現役最強の座に取って代わるには、まさに「ここしかない」という一戦だった。
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