
JRAオーソリティ「史上4頭目」アルゼンチン共和国杯(G2)3歳で完勝!骨折明け半年ぶりもスワーヴリチャード以来の快挙! 気になる「次走」は……
「この馬で重賞を勝つことができて、本当に嬉しいです」
8日、東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(G2)は、C.ルメール騎乗の3番人気のオーソリティ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝。今春の青葉賞(G2)をレコード勝ちした“幻のダービー候補”が、秋の始動戦を堂々の勝利で飾った。
18頭立てで行われた芝2500mのレース。好スタートを決めたミュゼエイリアンが敢然とハナに立つと、それにオセアグレイトが続く。大外18番からのスタートとなったオーソリティは外からポジションを上げて、3番手を追走することとなった。
レースは主導権を握ったミュゼエイリアンが軽快に飛ばし、1000m通過が59.9秒という縦長の展開。3、4コーナーでペースが緩んだところで馬群が一気に凝縮して最後の直線へ。残り400mを切ったところでオーソリティが先頭立つと、後続を引き離しにかかる。ラストドラフト、サンアップルトンといったところが必死に食い下がったが、最後まで先頭を譲らなかった。
「春に2400mの青葉賞を勝ったオーソリティですが、レース後にルメール騎手が『休み明けでしたので、コンディションを心配していた』と語っていた通り、今回は骨折を経た約半年ぶりの長期休養明けということもあって、直前の追い切りでもうるさいところを見せていました。
大外枠ということもあって、レースでは折り合いが大きなカギになると思っていましたが、ルメール騎手もさすがの騎乗でしたし、ペースが流れたことはこの馬にとってよかったと思います。
ただ、先行勢が軒並み馬群に沈む展開を3番手からの押し切り勝ち。内容は非常に強かったと思いますし、このメンバーでこれだけの内容を見せられるなら『G1級』の力があると考えていいかも。陣営は東京コースに拘りを持っているようですし、ジャパンC(G1)に出走しても面白い存在になりそうです」(競馬記者)
2008年には勝ったスクリーンヒーローがジャパンCを連勝しており、2015年から17年までは勝ち馬が3年連続で後にG1を勝つなど、出世レースとしても知られているのがアルゼンチン共和国杯だ。
3歳で制した馬はオーソリティが4頭目だが、マチカネアレグロやタイキエルドラドはマル外で、当時菊花賞(G1)などクラシックの出走権がなかった。2017年のスワーヴリチャードは年末の有馬記念(G1)で4着に敗れたものの、翌年の大阪杯(G1)、さらに翌年にはジャパンCを制覇。これだけを見ても、オーソリティにG1級の期待が懸かるのは当然だろう。
「木村(哲也)先生とスタッフが凄くいい仕事をしてくれました」
勝利騎手インタビューで、そうオーソリティ陣営を称えたルメール騎手。祖母に日米オークス馬のシーザリオを持つ良血馬だが、仮に本馬がジャパンCに進むのであれば近親のサートゥルナーリアとも激突することとなるが当然、有馬記念(G1)という選択肢も残っている。
いずれにせよ、秋のG1戦線を盛り上げるタレントがまた1頭出現した。
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