
JRAアーモンドアイは本当に「府中専用機」なのか? ファン投票1位を4回“蹴った”ウオッカとの決定的な違い
12日、アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)がジャパンC(G1)に参戦することが明らかになった。コントレイル、デアリングタクトとの3冠馬対決は競馬史に残るレースとなるだろう。
天皇賞・秋(G1)で史上初となる芝G1・8勝を挙げたアーモンドアイ。次走はジャパンCと香港C(G1)のどちらかが予定されていたが、国内でラストランを飾ることとなった。香港遠征を選択すれば“逃亡”とファンの間で揶揄される可能性もあったが、ジャパンC参戦決定でそんな声を吹き飛ばした。
「アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの揃い踏みで、ジャパンCは今年のハイライトとなりそうですね。東京2400mは紛れなく実力が発揮できる舞台ですし、各馬ともに実績があるので、真っ向勝負が見られそうです。
特に、アーモンドアイは府中専用機とも呼ばれるほど東京コースを得意としています。コントレイルやデアリングタクトがそれに勝つことができれば、疑いようのない最強馬ですね」(競馬記者)
現在、14戦10勝のアーモンドアイは、東京コースで8戦6勝の成績を残している。敗れた2戦も安田記念(G1)の2、3着と、すべて馬券圏の安定した走りだ。得意な東京コースを中心にレース選択していることが府中専用機と言われる所以だろう。
だが、それを超える府中専用機と呼べるのがウオッカだ。
牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を制したウオッカ。3歳時は宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)に出走するもいずれも惨敗した。また、同世代にダイワスカーレットという強力なライバルがいたため、桜花賞(G1)と秋華賞(G1)も敗れている。
4歳始動戦の京都記念(G2)を6着、続くドバイデューティーフリー(G1)を4着に敗れたウオッカは、東京への“引きこもり”を始める。それから、ドバイ遠征を除いて国内戦に10回出走したが、いずれも東京コースで行われた重賞だった。
また、その間の宝塚記念と有馬記念のファン投票で計4回1位に選出されるも、すべて未出走。ただ、5歳シーズンの有馬記念は出走する可能性があった。しかし、ジャパンCのレース中に鼻出血を発症していたことが判明。これにより1カ月の間は出走できなくなり、有馬記念を見送ることとなった。
ウオッカの成績を見ると、いかに東京が得意だったのかわかる。
東京[6-3-2-1/12] 勝率50.0%、連対率75.0%、複勝率91.7%
それ以外[4-2-1-6/14] 勝率30.8%、連対率46.2%、複勝率53.8%
東京コースで馬券圏を外したのは3歳で挑んだジャパンCの4着のみと、抜群の安定感を誇っている。その一方、それ以外の競馬場ではムラのある成績だ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
関連記事
JRA「ジャパンカップは絶対に観てください!!」千鳥ノブ、麒麟・川島明、田中将大選手までも…… アーモンドアイ「3冠馬三つ巴バトル」にファン熱狂
JRA「負けたら言い続けられる」……最強牝馬“陥落”の記憶。ジャパンC(G1)アーモンドアイ「最強の証明」か、それとも「政権交代」か
JRA【速報】アーモンドアイ・ジャパンC(G1)で引退!! コントレイル、デアリングタクト「3冠馬三つ巴」ドリームマッチで有終の美を飾るか!?
JRAコントレイル陣営「出走するのは当然」ジャパンC(G1)アーモンドアイ迫られる究極選択!? 香港は「逃亡」か「挑戦」か? カレンブーケドール出走表明も……
JRAサートゥルナーリア「池添謙一」新コンビだけじゃない、アーモンドアイのジャパンC(G1)出走可能性が「非常に高くなった」理由