JRAウインブライト香港カップ(G1)で引退!! コロナ禍に泣いたキャリアラストイヤー…… 連覇が懸かる最後の1戦で不遇の1年の巻き返しなるか?
12月13日にシャティン競馬場で行われる香港カップ(G1)に出走するウインブライト(牡6歳、美浦・畠山吉宏厩舎)。連覇を懸けて出走となるが、この1戦がラストランになると所有する「ウインレーシングクラブ」が公式HPで明かした。
HPではウインブライトの追い切りでの様子や、騎乗した際の主戦松岡正海騎手の「終始馬なりでしたが、動きは良かったです」と手応えを伝え、管理する畠山師が海外輸送につきものである検疫について心配しているコメントが掲載された。
そしてその最後に畠山師は「香港が引退レースとのことで伺っており、今回はお釣りも残さない究極の仕上げを意識しているので、来週はしっかり攻める予定でいます」とオーナーサイドからラストランになることを伝えられたという。
中山記念(G2)を連覇するなど、“中山巧者”として名を馳せていたウインブライトが一変したのは昨年のこと。香港のシャティン競馬場で行われたQE2世C(G1)に向かうと、後にその年のJRA年度代表馬に選出されるリスグラシューを抑えて海外G1初制覇を達成。
主戦の松岡騎手も戦前から『こんな成長曲線を描く馬は初めて』だといい、さらに『こちらが想像する遥か上を行っている』とその能力の高さを絶賛した。
その後、国内復帰後は振るわなかったものの、年末に再度香港に向かい、香港C(G1)を勝利。海外G1・2勝目をゲットし、この成績が評価され最優秀4歳以上牡馬にも選出されていた。
今年はさらなる活躍が期待されていたものの、松岡騎手が故障で戦線離脱したためF.ミナリク騎手とのコンビで挑んだ中山記念で7着。そして新型コロナウイルスの影響で予定していたドバイ遠征、香港挑戦などが次々に頓挫。また自身も故障を発生するなど、度重なるトラブルに泣かされた。
秋は復帰した松岡騎手とともに天皇賞・秋(G1)に出走するも10着と惨敗。この敗戦もあってか、陣営は国内ではなく、飛躍のきっかけとなった香港の地でラストを迎えることを決めたようだ。
ここからというタイミングで、さまざまな不運に見舞われてしまったウインブライト。香港カップで連覇を達成し、キャリアラストイヤーをいい形で締めくくってもらいたい。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRAグラスワンダーがスクリーンヒーローから「略奪愛」!? メジロフランシスから連なる愛憎劇……。すでに“禁じられた”モーリスの甥・キンジラレタアソビ
JRA有馬記念(G1)「意外な」豪華メンバーに一安心!? フィエールマンVSクロノジェネシスにラッキーライラック参戦、3歳バビットら「未完の大器」が続々……
JRA藤沢和雄「下手なのは岡部だけ」。通算1517勝の“原点”……「27年前」のマイルCSで名伯楽にG1初制覇をもたらした名牝
JRAジャパンC(G1)ワールドプレミア“参加賞狙い”にガックリ!? 武豊「息が苦しそう」コンディション上がらず見送りの可能性も
JRAマイルCS(G1)「二律背反」グランアレグリア、インディチャンプに思わぬ弱点!? 危険な人気馬に急浮上も…… 明暗分かれた致命的な欠点とは