GJ > 競馬ニュース > 安藤勝己氏「最後の1回か2回……」!?
NEW

JRA元ジョッキー安藤勝己氏「重戦車みたいな馬」!? マイルCS(G1)連覇「最後の1回か2回……」未練を残した「究極」のオールマイティー

JRA元ジョッキー安藤勝己氏「重戦車みたいな馬」!? マイルCS(G1)連覇「最後の1回か2回……」未練を残した「究極」のオールマイティーの画像1

 22日、阪神競馬場で行われるマイルCS(G1)だが、自身の同レースについて元JRAジョッキー・安藤勝己氏がYouTubeチャンネル「アンカッちゃんねる」で振り返った。

 安藤氏のマイルCSといえば、やはり2006年と2007年で連覇を達成したダイワメジャーだろう。

 ダイワメジャーといえば、皐月賞(G1)の勝ち馬だが、その頃から喘鳴症(ノド鳴り)の兆候が出ており、その後は日本ダービー(G1)6着、オールカマー(G2)9着、天皇賞・秋(G1)17着と、一時は大きなスランプに陥っていた。

 2004年11月19日には、社台ホースクリニックで喉を手術。競走能力が戻る例は1~2割とされており、その見通しは明るいものではなかった。

 しかし、その後は奇跡的な回復を遂げ、2006年の10月には毎日王冠(G2)、天皇賞・秋(G1)を連勝。次に挑んだマイルCSでは、前年2着(鞍上C.ルメール騎手)という実績もあり1番人気に推されていた。

 レースは18頭立てのフルゲート。逃げたステキシンスケクンを追って2番手を追走したダイワメジャーは、直線に向くと馬場の悪い内を避け外に持ち出す。

 ダイワメジャーの後ろから、抜群の手応えで迫るダンスインザムード。武豊騎手らしい無駄のない進路取りで外に持ち出すと、ぐんぐんダイワメジャーを追い詰めた。

 しかし、迫られたダイワメジャーは再度もう一伸び。ダンスインザムードの追撃を凌ぎ切ったダイワメジャーがクビ差で勝利を掴んだ。

 安藤氏はこの時の勝利を振り返り「喉が鳴る馬でマイルがいいと思われていたけど、俺は喉っていうより平均ペースが合う馬って部分でマイルが合っていたと思う」と話しており、喉の回復はもちろん、レースの流れもダイワメジャーに向いたようだ。

「結果的に終わってみれば、有馬記念(2500m)もこなしているし」と距離はあまり関係なかったようで「平均ペースに強く、切れ味勝負は弱い」というペースに対する適性が大きかったことを語っている。

 また、翌年のマイルCS連覇に関しては「前の年のような自信はなかった」と語った安藤氏。この年は連勝した前年と同じく毎日王冠、天皇賞・秋というローテーションであったが、3着、9着と敗れていた。

 前年と同じく18頭立てとなったレース。昨年2着のダンスインザムードはすでに引退しており、ダイワメジャーはこの年、スーパーホーネットとの接戦を繰り広げた。

 前年の再現かのように先行したダイワメジャーは、やはり直線に向くと馬場の悪い内を避け外に持ち出した。

 ダイワメジャーの後ろから、迫るスーパーホーネット。まるで前年の武豊騎手のように外に持ち出した藤岡佑介騎手が、ダイワメジャーを追い詰める。

JRA元ジョッキー安藤勝己氏「重戦車みたいな馬」!? マイルCS(G1)連覇「最後の1回か2回……」未練を残した「究極」のオールマイティーのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  2. JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
  3. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  6. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  7. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  8. 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. パンサラッサやサイレンススズカも及ばない、天皇賞・秋(G1)史上最速ラップの歴史