
JRA武豊「過去6年で3勝」得意レースで出るか“代打HR”!? コントレイルに“先着”バスラットレオンは巻き返し図る【ラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)展望】
2014年にOP特別からG3に格上げされたラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)が、28日に阪神競馬場で開催される。年末のホープフルS(G1)に向け、2000m戦で勝ち名乗りを上げるのは、どの馬だろうか。
今月だけで重賞3勝と絶好調のオルフェーヴルを父に持つラーゴム(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が重賞初挑戦。7月の新馬戦は今回と同じ阪神2000mが舞台だった。このレースを先行して勝ち上がると、8頭立ての5番人気に甘んじた2戦目のアイビーS(L)では、勝ったオーソクレースからクビ差の2着に健闘した。
過去2戦で手綱を取った北村友一騎手が騎乗停止中のため、今回は武豊騎手が代打騎乗を予定している。武騎手はこのレースがG3となった過去6年で3勝(15年ドレッドノータス、17年グレイル、19年マイラプソディ)しており、相性は抜群。1週前追い切りにも騎乗し、代打で一発を狙う。
バスラットレオン(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、夏の札幌で2走し、今回が約3か月ぶりの実戦となる。2戦目の札幌2歳S(G3)では、1番人気に支持されたが、ソダシから0秒3差の3着に敗れた。
まだ洋芝経験しかなく、その実力は未知数だが、1週前追い切りの内容から、人気を集めそうだ。18日の栗東CWで、コントレイルとダノンファラオと3頭併せを敢行したバスラットレオン。手応え余裕のままジャパンカップ(G1)に出走するコントレイルに堂々先着してみせた。
近親にスティッフェリオがいるように、血統的にはやや晩成型。にもかかわらず、2歳のこの時期に無敗の3冠馬相手に調教で先着したというのは、ポテンシャルが高い証しだろう。いい競馬を見せることができれば、先々が楽しみな存在になりそうだ。
ダノンドリーマー(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、9月の新馬戦で5着に敗れた後、距離をマイルから2000mに2ハロン延ばした新潟未勝利戦を勝ち上がった。
3代母にはオークス2着、桜花賞と秋華賞で3着というエアデジャヴーがいて、一族からはエアシャカール、エアシェイディ、エアスピネルなどが出ている。鞍上には、前走から引き続き岩田望来騎手が手綱を取る。2年目の若手の有望株も、重賞ではいまだ勝利なし。そろそろ重賞タイトルを獲りたいところだ。
8月小倉の新馬戦で5馬身差の圧勝劇を演じたグラティトゥー(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)が初めての重賞に挑戦する。
前走の紫菊賞(1勝クラス)は、ヨーホーレイクの2着に敗れたが、良血馬相手に重賞級の能力を示した。エピファネイア産駒で鞍上には松山弘平騎手というデアリングタクトと同じ組み合わせ。ジャパンカップの前日に2歳重賞で白星を挙げられるだろうか。
この他には、紫菊賞でグラティトゥーに次ぐ3着に好走したマカオンドール(牡2歳、栗東・今野貞一厩舎)。1戦1勝で、福永祐一騎手が騎乗予定のグロリアムンディ(牡2歳、栗東・大久保龍志厩舎)。萩S(L)3着のワンダフルタウン(牡2歳、栗東・高橋義忠厩舎)などが出走を予定している。
過去6年で3勝している武騎手とラーゴムに注目が集まる、ホープフルSに向けた重要な一戦は、28日15時40分に発走予定だ。
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