JRA【チャンピオンズC(G1)展望】国内無敗クリソベリルに川田将雅「物足りない」!?「1強時代」ストップへ! 大器3歳カフェファラオの大駆けはあるか?
12月6日(日)には、中京競馬場でダート最強馬決定戦、チャンピオンズカップ(G1)が開催される。クリソベリル(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)の1強ムードが漂うが、絶対王者に国内初黒星をつける馬は現れるのだろうか。
28日時点、『netkeiba.com』の予想オッズでは1.2倍という圧倒的支持を集めているクリソベリル。1番人気が強い今秋のG1戦線だが、安定感という点ではこの馬が一番かもしれない。
デビュー以来、他馬の後塵を拝したのは今年2月のサウジCのみ。国内では8戦無敗で、接戦になったのも昨年のチャンピオンズCだけ。その1年前は2番人気に甘んじたが、積極果敢に先行策を取り、1番人気ゴールドドリームをクビ差退けた。
近2走は、大井2000mの帝王賞(G1)、JBCクラシック(G1)という同じ条件で圧勝を収めている。2着はいずれも大井巧者のオメガパフュームで、接戦にすら持ち込めず。クリソベリルはもはや国内ダート戦線では無敵といっていいだろう。
あえて不安を挙げれば、中間の状態か。26日の1週前追い切りでは、栗東坂路で52秒6-12秒4とまずまずの時計を出したが、川田将雅騎手は「1週前と言うには物足りないところがあるので競馬までに改善できれば」と辛口コメントを残している。
前走のJBCクラシックから、中4週でのレースとなるが、デビューからこれまでは一貫して2か月以上の間隔を空けて、大事に使われてきた。キャリア初めてとなる“詰まった”ローテーションだけが心配の種といえるかもしれない。
打倒クリソベリルの筆頭格が3歳のカフェファラオ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だろう。デビューから5戦(4勝)というキャリアを浅いと取るか、未知の魅力と取るかで、評価は分かれそうだ。
ただし、はまったときの強さが怪物級という点は誰もが認めるところ。昨年12月の新馬戦では逃げて10馬身差の圧勝を収め、2戦目のヒヤシンスS(L)では出遅れて、後方から直線一気に差し切った。
もちろん課題もある。唯一の黒星を喫した2走前のジャパンダートダービー(G1)では、道中砂をかぶったことで走る気を失い、7着に敗れた。前走のシリウスS(G3)では、その弱みを見越した鞍上のC.ルメール騎手が好騎乗を見せ、古馬勢を撃破した。ただし、メンバーレベルが相対的に低かったのが気掛かりだ。
デビュー3連勝でユニコーンS(G3)を制した直後は、新型コロナウイルスの影響で延期となっていたケンタッキーダービー(米G1)参戦も視野に入れていた大器。底を見せていない未知の魅力で大駆けはあるか。
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