JR武豊「強かったね」ヤマニンルリュール出遅れてもレコード更新の大楽勝! 来年の牝馬クラシックパートナー候補誕生か

6日、中京競馬場で行われた2歳新馬(芝1400m)は武豊騎手の2番人気ヤマニンルリュール(牝2、栗東・木原一良厩舎)が優勝。2着に3番人気ドナライトニング、3着に5番人気ロゼクランが入り、C.ルメール騎手の1番人気トゥールアンレールは4着に敗れた。
圧巻のレコード走だった。
14頭立てのレース。リープが先頭を奪い、2番手にドナライトニングが続いて縦長の展開。ヤマニンルリュールは出負けする格好で9番手から追走する形で後方からの競馬を強いられた。
しかし、直線入り口で先行勢が一団となった馬群の外を抜群の手応えでヤマニンルリュールが追い上げる。鞍上の武豊騎手が促すとグングン加速。残り200mで先頭に並びかけるとあとは突き放す一方の独走劇となった。
上がり3ハロン34秒1は勿論メンバー最速だ。1頭だけモノが違う走りに武豊騎手は「強かった。少し前向き過ぎるところを心配していたけど、うまくリラックスして走ってくれた。いいストライドで走るね」とパートナーのデビュー勝ちを振り返った。
前に行った馬が前半600mを33秒7で飛ばしたことも好時計に繋がったとはいえ、2着3着は2番手3番手からの粘り込み。後ろから差して来たのは勝ち馬のみであり、フロックではないだろう。
その証拠に勝ち時計の1分20秒9はレコード。これはポールネイロンが、ききょうS(OP)でマークした1分21秒1よりコンマ2秒速かった。デビュー2連勝で、来週の阪神JF(G1)でも有力候補の1頭と見られている馬に優るとも劣らないパフォーマンスである。
「手応えに余裕もあったため、武豊騎手も目一杯には追っていませんでした。にもかかわらず、これだけの走りを披露したのは次走も期待が出来そうですよ。
兄弟で新馬をいきなり圧勝した馬はこの馬のみです。ヴィクトワールピサの仔はヤマニンルリュールが初めてですし、相性は良さそうですね」(競馬記者)
武豊騎手は来週の阪神JFにメイケイエールとのコンビで騎乗を予定しているが、ヤマニンルリュールも来春のクラシックのお手馬候補として大きく期待が持てそうだ。
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