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藤田伸二「あの早仕掛けはなし」武豊に辛口ジャッジ!? メイケイエール阪神JF(G1)に元JRA2人の意見が真っ二つ?

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 先週の阪神JF(G1)は吉田隼人騎手の1番人気ソダシが2番人気サトノレイナスとの叩き合いを7センチ差の僅差で制し、白毛馬として初のG1制覇を成し遂げた。

 ソダシはこれでデビューから重賞3勝を含む4連勝。来春のクラシックではデアリングタクトに続く2年連続で無敗の牝馬三冠も視野に入って来る。

 同じくシラユキヒメを祖とするメイケイエールとの白毛一族対決でも話題になったが、”白毛じゃない方”も0秒2差の4着と力を見せる内容だった。直線で一時は先頭に躍り出る勢いでライバルを苦しめた。

 レースではゲートをゆっくり出ると、武豊騎手は馬群には入れず離れた外からの追走を選択。1コーナーから徐々に内へ導いたとはいえ、行きたがるパートナーをなだめるのに苦労していた。

 直線ではあわやというシーンも演出したものの、もう一押しが利かなかったことは掛かり気味の追走だったことも影響したのだろう。

 この敗戦に元JRAの安藤勝己氏は「メイケイエールはユタカちゃんが意図的にスタート遅らせて、大外枠を活かした騎乗。余分な力を使ってあの内容やから、能力はかなりのもん」と高評価。自身のTwitterで武騎手の苦心を察したコメントを出した。

 これに対し、否定的な見解を出したのが同じく元JRAの藤田伸二氏だ。

 不利な大外枠から好戦と評した安藤氏とは対照的に「豊さんらしくない競馬だった。
あの早仕掛けは無しやな……」と仕掛けるのが早かったと評し、「スタートも少し遅らせて折り合い重視で4コーナー手前までは良かったけど……らしくない……」と、Twitterで好騎乗とはいえないニュアンスのコメントを出している

「僅差の4着だけに両者の見解が分かれたことは不思議ではありません。スタートを遅らせて折り合いを優先したという見方は一致しています。それに前後半がイーブンラップに近いレースだったように、あのタイミングで仕掛けたことが早かったのか遅かったのかとなるとどちらともいえません。

ただ、気性面の改善が見られないとマイルは難しいという印象も残りました。道中であれだけ掛かっていたことを考えると、あれ以上抑えるのは難しかったようにも思います。勝った馬も強かっただけに、結果としては善戦だったといえるのではないでしょうか」(競馬記者)

 前走のファンタジーS(G3)ではスタートするやいなや、制御不能にも近い状態で掛かり通しだったメイケイエール。折り合いを欠きながらも強引に押し切っての勝利だった。

 これには名手といわれる武豊騎手も「なだめても抑えが利かなくて、普通ならダメになるパターンでしたが能力がありますね。前半あれだけロスがあっても最後までもつのは凄いと思いました」とその高い能力を認めていた。

 しかしその一方で、「折り合いさえつけば1600mでも大丈夫です。能力はありますが明確な課題があるのでそこですね」と距離延長を懸念していただけに、距離が1ハロン延びたG1の舞台でこれだけ走れたことは大きな自信となっただろう。

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