GJ > 競馬ニュース > コントレイル馬主の“脇役”の歴史  > 2ページ目
NEW

JRA杉本清「前の2頭なんてどうでもいい!」コントレイル馬主の“脇役”の歴史。史上初、年度代表馬に選ばれなかった三冠馬……屈辱の「迷実況」から29年

【この記事のキーワード】, ,

 最後の直線を迎えた際、カメラは必然的に先頭を争うイクノディクタスとゴールデンアワーを大写しにした。しかし、ファンの興味は、やはりトウカイテイオーに尽きる。そこで杉本さんが思わず「前の2頭なんてどうでもいい!」と叫んだのだ。

 結果的にレースはトウカイテイオーが復活の勝利を挙げ、杉本さんの実況はまさにファンの気持ちを代弁することとなった。

 しかし、一方で「どうでもよくなかった」のが、イクノディクタスとゴールデンアワーの関係者たちだろう。ゴールデンアワーは、後にコントレイルで三冠オーナーとなる前田晋二さんの所有馬だったのだ。後に、杉本さんは前田さんから「ウチの馬も出てたんだよ……(笑)」とお叱りを受けたという。

 そんな前田さんにとってコントレイルの出現は、まさに待ち焦がれた競馬界の主役になれる存在だ。

 本馬を管理する矢作芳人調教師は、7冠馬ディープインパクトの正統後継種牡馬として、父に並ぶべく「あと3つはG1を勝ちたい」と公言している。「日本一美しい牧場」から「日本一素晴らしい牧場」へ、取り逃がしてしまった年度代表馬の座は、2021年の最大のテーマとなるだろう。(文=浅井宗次郎)

JRA杉本清「前の2頭なんてどうでもいい!」コントレイル馬主の“脇役”の歴史。史上初、年度代表馬に選ばれなかった三冠馬……屈辱の「迷実況」から29年のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  2. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
  9. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  10. JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ