問われるJRA賞「最優秀」の定義。「ファン投票1位」クリソベリルは何故、最優秀ダートホースを逃したのか。記者投票の「主催競走の固執」にナンセンスの声も
「JRAが発表している年度代表馬などは『JRA賞』ですから、基本的には『JRA主催の競走』で優秀な成績を残した馬が、より評価される傾向にあるようです。
昨年、チュウワウィザードとクリソベリルはどちらもG1を2勝しましたが、前者がJRA競走のチャンピオンズCを勝ったことに対して、後者はどちらも交流G1。また、交流G1の多くが正確には『JPN1』と、国際的にG1として認められていない点も大きいと思います。その辺りが投票数に大きな影響を与えたことは間違いないでしょう」(競馬記者)
実際に、チャンピオンズCの前身となるジャパンCダート(G1)が創設された2000年以降、21頭の最優秀ダート馬ホースの内、実に20頭がJRA主催のジャパンCダート、チャンピオンズC、フェブラリーS(G1)のいずれかを勝利している。
唯一、例外として2003年にアドマイヤドンが選出されているが、同年のジャパンCダートを外国馬のフリートストリートダンサーが勝ち、2着だった本馬は日本馬最先着だった。つまり記者が投票する「JRA賞」では、やはりJRAの主催競走が圧倒的な評価基準を得ているということだ。
ただ、記者投票とファン投票の間で大きな乖離を生んでしまった現在「JRA主催競走の優遇」にはナンセンスという声もある。
「1999年には年間を通して一度も日本で走ってないエルコンドルパサーを年度代表馬に選んだこともありますし、JRA賞だからと言ってJRAの主催競走の結果に固執するのはどうかと思いますね。
特にダートは、今や地方の交流重賞と切っても切り離せない路線。JRAの主催競走ではないからといって帝王賞や東京大賞典といった競馬ファンに浸透しているレースを軽視することは、結果的に今回のような“歪み”を生んでしまうことになると思います」(別の記者)
実際に、JRA賞には以前から記者だけでなく「騎手や調教師、ファンも投票も行うべき」といった声が毎年のように挙がっている。より公平で、誰もが納得するような「最優秀」を目指し、選出基準の在り方には今一度議論が交わされるべきなのかもしれない。
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