
JRAノーザンファーム「3歳世代」重賞13連勝! シンザン記念(G3)1番人気ククナ黒星でも、昨年9月札幌2歳S(G3)から勢い止まらず
1番人気のククナは“コケた”が、勝ったのはやっぱりノーザンファーム生産馬だった……。
10日、中京競馬場で開催されたシンザン記念(G3)。母が桜花賞2着のクルミナルという良血ククナが2.4倍の1番人気に支持された。オッズが示す通り、出世レースを勝って、桜花賞(G1)の有力候補に名乗りを上げるとみられていたが、大外15番枠が堪えたのか直線伸び切れず、まさかの4着に敗れた。
勝ったのは、4番人気のピクシーナイト。好発からハナを奪うと、マイペースの逃げに持ち込み、後続の追撃を退けてそのまま押し切った。ゲート難を克服した陣営と、鞍上・福永祐一騎手の好判断が重なった金星で3歳マイル路線に名乗りを上げた。
優勝したピクシーナイトを含めて、このレースには5頭のノーザンファーム生産馬が出走していた。そして、そのうち実に4頭が掲示板(1、2、4、5着)を確保。この世代のノーザンファーム生産馬の勢いはとどまるところを知らない。
現3歳世代は、昨夏の函館2歳S(G3)から10日のシンザン記念まで「15」の重賞レースが行われてきた。
最初の函館2歳Sはビッグレッドファーム生産のリンゴアメ、続く新潟2歳S(G3)は外国産馬のショックアクションが勝利。ところが続く札幌2歳S(G3)をソダシが制してからは、シンザン記念まで何と13連勝中とノーザンファーム生産馬の独壇場となっている。
しかも、13レースのうちシンザン記念を含めた9レースがワンツーフィニッシュ。そして朝日杯FS(G1)とホープフルS(G1)ではワンツースリーを決めている。
「この世代のノーザンファーム(生産馬)の層の厚さは尋常ではありません。1つ上の4歳世代は、コントレイルとデアリングタクトという“非ノーザンファーム”の2頭が無敗の三冠馬となり、ノーザンファームの出る幕はありませんでした。
ノーザンファームがクラシックを無冠で終えたのは2006年以来、実に14年ぶりの出来事。絶対王者にとって、あってはならない不作のシーズンだったといえます。その悔しさをバネに、今年は一転クラシックを総なめにするかもしれませんね」(競馬誌ライター)
3日間開催のこの週末は、11日(月)にも3歳牝馬重賞のフェアリーS(G3)が組まれており、ノーザンファームは3頭(ベッラノーヴァ、ファインルージュ、カラパタール)をスタンバイさせている。今の勢いなら、連勝をさらに伸ばす可能性が高そうだ。
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