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JRA牝馬大活躍の裏にノーザンファーム!? グランアレグリア、アーモンドアイ、クロノジェネシス、ラッキーライラックが今年G1を7勝。2歳馬ソダシ、メイケイエールも絶好調!

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 先週のエリザベス女王杯を制したラッキーライラックに限らず、今年活躍した牝馬を見てみると、どこもかしこも生産者にノーザンファームが目に付く。3歳クラシック戦線は長谷川牧場のデアリングタクトが席巻したが、古馬の重賞や2歳戦はまさしくノーザンファームの牝馬がズラリという状況なのである。

 例えば今年の古馬G1戦線を勝利したノーザンファームの牝馬を見てみよう。
・大阪杯=ラッキーライラック
・ヴィクトリアマイル=アーモンドアイ
・安田記念=グランアレグリア
・宝塚記念=クロノジェネシス
・スプリンターズS=グランアレグリア
・天皇賞(秋)=アーモンドアイ
・エリザベス女王杯=ラッキーライラック

 フェブラリーS、天皇賞(春)を除き、ノーザンファームが生産した牝馬が4頭で7勝と圧倒的な成績を残しているのである。中でも大阪杯、安田記念はノーザンファーム牝馬のワンツーフィニッシュであり、その存在感は圧倒的だ。

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 ちなみにノーザンファームが生産した牡馬で、今年のG1レースを勝利したのは天皇賞(春)のフィエールマンのみというのも意外だろう。サートゥルナーリア、ワグネリアン、ブラストワンピース、インディチャンプ、アドマイヤマーズといった牡馬の実績馬はすべて、大阪杯、安田記念、宝塚記念、天皇賞(秋)などのビッグレースでノーザンファームの牝馬に敗退している。引退後の種牡馬としての価値が下がるのではないかと懸念されるほど、牝馬と牡馬の実力差が逆転した状況なのである。

 さらにG1レース以外の古馬平地重賞戦線に目を向けても、やはりノーザンファームの牝馬は強い。

・京都記念(G2)=クロノジェネシス
・札幌記念(G2)=ノームコア
・オールカマー(G2)=センテリュオ
・府中牝馬S(G2)=サラキア
・シルクロードS(G3)=アウィルアウェイ
・東京新聞杯(G3)=プリモシーン
・中山牝馬S(G3)=フェアリーポルカ
・福島牝馬S(G3)=フェアリーポルカ

 以上のようにノーザンファームの牝馬が好成績を収めているが、特筆すべきは牡馬相手のG2レースで3勝していることだろう。ここまで古馬平地重賞戦線はG1レース7勝を含む重賞15勝の好成績を残しているが、さらに3歳戦と2歳戦も加えてみよう。

■3歳重賞
・シンザン記念=サンクテュエール
・クイーンC=ミヤマザクラ
・ファルコンS=シャインガーネット
・ローズS=リアアメリア

■2歳重賞
・札幌2歳S=ソダシ
・小倉2歳S=メイケイエール
・アルテミスS=ソダシ
・ファンタジーS=メイケイエール

 昨年は桜花賞、オークス、秋華賞をすべて違う馬で勝利したが、今年の3歳牝馬G1は未勝利。それだけに3歳戦の実績は少々寂しいが、それでも4勝をあげている。そして2歳戦線はまだ12月にG1レースを控えているが、ここまで8つの重賞レースが行われノーザンファームの牝馬が2頭で半分の4勝。特に白毛馬のソダシの活躍は素晴らしく、2歳馬でもっとも注目を集める一頭といえよう。

 ノーザンファームは現時点(11月19日)で重賞を46勝しているが、そのうち牝馬は23勝で牡馬と牝馬の勝利数はちょうど半分。しかしG1レースは牝馬が7勝で牡馬が1勝と大差をつけている。実際にノーザンファームの現役生産馬でJRA獲得賞金1位はアーモンドアイ(12億1632万円)、2位はラッキーライラック(6億9246万円)、そして4位グランアレグリア(5億8664万円)、6位クロノジェネシス(5億7001万円)と上位を牝馬が占めており、まさに牝馬の時代といっても過言ではあるまい。

 しかしながら、アーモンドアイとラッキーライラックが引退した来年はこの力関係もガラリと変わりそう。というのも現4歳世代はグランアレグリア、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユーという実力馬がいるが、現3歳世代はレシステンシアとリアアメリアぐらいしか目立った活躍馬がいないからだ。

 もちろん素質ある条件馬も控えているが、デアリングタクトに対抗できるかといえば、現時点では厳しいところ。このノーザンファーム牝馬の勢いがどこまで続くのか今後も注目したい。

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