JRA藤田菜七子いよいよ「限界」のシーズンか……デビューから4年連続「自己最多勝更新」進化見せるも、残り2カ月で12勝
7日、福島競馬場で行われた8R(1勝クラス)は、1番人気のジュビリーヘッド(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)が優勝。鞍上の藤田菜七子騎手にとっては、先月17日以来となる久々の勝利となった。
15頭立てで行われた芝1200mのレース。好スタートからハナをうかがったジュビリーヘッドだが、8枠14番の外枠だったこともあって自重。逃げ馬を見るような形から4コーナーで先頭集団に並びかけると、内から先に抜け出したリヴェールをゴール前で捉えた。
「ジュビリーヘッドの前走は1番人気ながら13着に大敗。鞍上の北村友一騎手が手前をコロコロ替えてしまう癖を指摘していましたが、この日も藤田騎手がレース後に『気持ちや体は幼い感じ』と話していた通り、コーナーでやや膨らむなど、課題が解消されたわけではなさそうです。最後の直線で思ったほど後続を引き離せなかったのは、気性面の問題があるのかもしれません。
ただ、今回は藤田騎手が上手に乗っていましたね。この日はデビュー勝ち以来のスプリント戦でしたが、現状は距離も1200mが良さそうです」(競馬記者)
先月17日以来の勝利となった藤田騎手は、これで今年32勝目。現在(11月6日現在)関東リーディング11位と決して悪い成績ではないが、このままだといよいよ「頭打ちのシーズン」となるかもしれない。
というのも、デビューイヤーから6→14→27→43と年々勝ち星を増やしてきた藤田騎手だが、残り約2カ月で昨年の43勝を上回るには、これまで以上の量産ペースが求められるからだ。
「今年はJRA通算100勝を記録するなど大きな節目を迎えた藤田騎手ですが、同時に減量騎手を卒業することにもなりました。ここまで勝率自体は昨年とほぼ変わっていませんが、純粋に騎乗数が減っている印象。減量特典がなくなったことが微妙に影響している印象です」(別の記者)
確かに昨年703回騎乗した藤田騎手だが、今年は先週までで478回に留まっている。単純にチャンスが減ったことが、勝ち星の伸び悩みにつながっているようだ。
「1番人気の騎乗自体が3週間ぶりだったように、騎乗馬の質を上げることが課題でしょう。そんな藤田騎手にとって、ノーザンファーム系の一口馬主クラブとなるキャロットファーム所属の1番人気馬で勝てたことは、普通の勝ち星以上に大きな1勝だと思います」(同)
「外枠で外々を回っても勝てたし、能力がありますね。まだまだ良くなりそうで楽しみです」
レース後、勝ち馬をそう評価した藤田騎手がキャロットファームの所属馬で勝利を挙げたのは2018年の1月以来、約2年10カ月ぶりだ。今年も残すところあと約2カ月、4年連続の自己最多勝利更新へ、ラストスパートの鍵は生産界の絶対王者ノーザンファームの評価が握っているのかもしれない。
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