GJ > 競馬ニュース > 天皇賞馬の血が「ダート」で躍動!?
NEW

JRA天皇賞馬の血が「ダート」で躍動!? アウォーディー、ラニらに続きノースヒルズゆかり「逆輸入」産駒ルーチェットがデビュー勝ち

【この記事のキーワード】,

JRA天皇賞馬の血が「ダート」で躍動!? アウォーディー、ラニらに続きノースヒルズゆかり「逆輸入」産駒ルーチェットがデビュー勝ちの画像1

 30日、中京競馬場で行われた4Rの新馬戦は、5番人気のルーチェット(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)が優勝。低評価に反発した良血馬が、砂上で躍動した。

 レースは9頭立てのダート1800m戦。各馬が五分のスタートを切ったが、キクノディーンが押し出される形でハナへ立つ。

 ルーチェットもまずまずのスタートを切ったが、騎乗した岩田望来騎手が「二の脚がもうひとつでした」と振り返ったように序盤は後方から。しかし、1コーナーでは内枠を利して最内2列目の好位をキープした。

 道中は淡々と流れ、スローペースでレースは展開。4コーナーでキクノディーンが少し外に膨れると、ルーチェットはラチ沿い1頭分をすくう。

 ロスのないレース運びで、道中のスタミナを温存したルーチェット。岩田望騎手が「ペースアップにもいい手応えで行くことができましたし、狭いところからもいい反応をしてくれましたね」と語ったとおり、レースセンスの良さが光った。

 直線では逃げたキクノディーンが一杯になり、先行したキャリアリズム、ケイアイロベージと横に3頭並んでの叩き合い。ルーチェットが抜け出したところに外から1番人気のキャリアリズムがジリジリと迫ったが、最後はルーチェットが追撃を交わし切り半馬身差で接戦を制した。

JRA天皇賞馬の血が「ダート」で躍動!? アウォーディー、ラニらに続きノースヒルズゆかり「逆輸入」産駒ルーチェットがデビュー勝ちの画像2

 レース後、岩田望騎手は「いい競馬で勝つことができました」と同馬を称賛。「まだ緩さもあるので、これから更に良くなっていくと思います」と今後の期待を口にした。

 勝利したルーチェットは逆輸入のキズナ産駒で、父キズナに母がアムールブリエという血統。母の母はヘヴンリーロマンスであり、ノースヒルズゆかりの血統だ。

 ヘヴンリーロマンスといえば、2005年の天皇賞・秋(G1)を制した女傑。元JRAジョッキーの松永幹夫調教師が現役時代は主戦を務め、天皇賞を勝利後、メインスタンドで競走を天覧した天皇・皇后両陛下に馬上から最敬礼した姿は印象深く記憶に残っていることだろう。

 芝のレースで活躍したヘヴンリーロマンスだが、産駒にはダートでの活躍馬が多数。重賞勝ち馬も複数おり、ルーチェットの母アムールブリエを含め、近親ではアウォーディーやラニもいる。

 ラニは3歳時にUAEダービー(G2)を制しており、アウォーディーは5歳でダートに転向後6連勝でJBCクラシック(G1)に優勝。ルーチェットの母アムールブリエも地方の重賞を6勝した馬だった。

 ルーチェットはキズナ産駒も、今回の勝利からは母の影響も大きいのだろう。アウォーディーやラニに続く、ダートでの活躍に期待したい。

JRA天皇賞馬の血が「ダート」で躍動!? アウォーディー、ラニらに続きノースヒルズゆかり「逆輸入」産駒ルーチェットがデビュー勝ちのページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. JRA G1未勝利騎手の「匂わせ」発言がプチ炎上!? 「もはやトップとかG1への憧れはそんなにない」ファンから批判に晒された騎乗スタンスの真意とは
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 【特別追悼寄稿】決して「天才」にはなれなかった天才武豊の父・武邦彦 『魔術師』と呼ばれた名手が駆け抜けた時代
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  7. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  8. 「もちろん謝りにいきました」元天才に厳しさ教えた相談役の壁…誰もが気になる「伝説のエルボー」が飛び出した舞台裏
  9. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!