
JRA福永祐一「嬉しい誤算」に思わずガッツポーズ! 友道康夫厩舎の良血リノユニヴァース異次元の末脚で圧巻デビュー
17日、中京競馬場で行われた4R・3歳新馬(ダート1800m)は、福永祐一騎手の3番人気リノユニヴァース(牡3、栗東・友道康夫厩舎)がデビュー勝ち。2着に2番人気カウンターテナー、3着には5番人気ソジュン。1番人気ノブシは直線で伸びを欠いて5着に敗れた。
デビュー勝ちを飾ったリノユニヴァースは父ネオユニヴァース、母ボシンシェ(母の父Kingmambo)という血統。仏調教馬の祖母ハトゥーフは英米でG1・3勝を挙げた名牝。全兄には2016年のレパードS(G3)、17年の東海S(G2)を優勝したグレンツェントがいる良血馬である。
レース後、福永騎手は「今日の走りが良いとは思えませんが、最後は伸びてくれました。潜在能力ですね。トモの踏み込みは甘く、ストライドが伸びない中でも勝ち切ることができました」とパートナーのポテンシャルの高さを振り返った。
11頭立てのレース。好スタートを決めたリノユニヴァースは中団のインで折り合った。アスクチャーチルがスローで逃げたこともあり、これを目掛けてソジュンが早めのマクリ。直後にいたカウンターテナーが捉えてゴール前200m過ぎに先頭に立って抜け出す完全な勝ちパターン。リノユニヴァースは直線で外に持ち出されたものの、反応は鈍く置かれてしまった。
しかし、本領発揮はここから。万事休すかに見えたのも束の間、エンジンが掛かってからは驚異の末脚を繰り出した。懸命に粘るカウンターテナーをあっさり差し切ってしまった。
とても届かないような位置から楽に交わした勝ちっぷりには、コンビを組んだ福永騎手も想定外だったのだろう。ゴール後に小さくガッツポーズをしたこともそれを物語っている。
「兄のグレンツェントが新潟と中京の重賞を勝利したように、左回りも合っているんでしょうね。それにしても直線での切れは見事でした。2着馬に騎乗していた団野大成騎手からしたら相手が悪過ぎました。
ゴール前でもまだ余裕があったように、距離はさらに伸びても問題なさそうです。血統的な裏付けもある馬ですから、来年のダート路線で活躍が期待できそうです」(競馬記者)
将来的には兄グレンツェントが制したレパードSや東海Sで兄弟制覇もあるかもしれない。
芝路線ではコントレイルをはじめ、お手馬に充実のラインアップが揃う福永騎手にとっても、ダート路線で楽しみな馬が登場したといえそうだ。
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