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「泥沼」M.デムーロJRA重賞40連敗……「12月未勝利」からV字回復“失敗”も無視できない数字とは

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 1月31日に開催されたシルクロードS(G3)。高松宮記念(G1)に向けた重要な一戦で、2番人気に支持されたラウダシオンは、勝ったシヴァージから0秒2差の3着に敗れた。

 鞍上のM.デムーロ騎手はこれで、昨年のNHKマイルC(G1)を同馬で勝ったのを最後にJRAの重賞では泥沼の40連敗。自己ワースト記録を更新中だ。

 さらに、1月の月間勝利数は「4」にとどまり、未勝利に終わった昨年12月からのV字回復にも失敗。年間勝利数は自己最多をマークした2017年の171勝から153勝、91勝、そして昨年の65勝と下がり続けている。騎乗機会も減少傾向で、今年も昨年の勝利数を上回るのは至難の業だろう。

 かつての活躍ぶりからは考えられないほど、騎乗馬の質も下がってしまったデムーロ騎手。しかし、今年に入ってからの騎乗内容は決して悪くないという。

「昨年の12月は、すべてが空回り状態で、27戦して『0-3-2-22』といいところなく1年を終えました。しかし、JRA開催終了後の東京大賞典(G1)でオメガパフュームを3連覇に導き、気分を良くしたのかもしれません。1月は勝率こそ11.4%と昨年をわずかに下回っていますが、連対率は91勝した2019年を上回る28.6%、複勝率にいたっては48.6%と高い数字を残しています」(競馬記者)

 1月の月間成績を改めて見ると、「4-6-7-18/35」で、2~3着の多さが目立つ。

「騎乗する馬の質は昨年とほとんど変わっていませんが、1つでも着順を上げたいという必死さは感じられます。この土日(1月30~31日)も騎乗数は6回のみでしたが、そのうち4頭を馬券圏内に持ってきました。その4頭は、7、6、7、2番人気だったので、期待以上の結果を残したと言えます」(同)

 つい2年ほど前まではC.ルメール騎手とともに大活躍し、大舞台では「とりあえずデムルメを買っておけ」といわれるほどの存在だった。その分、過剰人気になる面はあったが、今年の1月に限れば、単勝回収率は124%、複勝回収率も139%をマークしている。「人気薄のデムーロ騎手は要注意」という声もちらほら聞こえている。

 JRAの通年免許を取得した2015年以降、自己最高の単勝回収率は107%、複勝回収率は83%。今年はこれを上回る可能性も十分あるだろう。たとえ人気薄でも地道に結果を残し続ければ、おのずと有力馬の騎乗依頼も徐々に増えていくはずだ。

 美浦に拠点を移して2年目の今年、デムーロ騎手の逆襲はついに実現するか。

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