JRA三浦皇成ランドオブリバティ「降板」は両陣営の思惑が一致!? MデムーロとスプリングS(G2)へ…… 弥生賞(G2)タイムトゥヘヴンと驚きの騎手スワップ

17日、きさらぎ賞(G3)を3着に敗れたランドオブリバティ(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)が、3月21日に中山競馬場で行われるスプリングS(G2)にM.デムーロ騎手とのコンビで出走を予定していることが分かった。
ランドオブリバティはデビューからこれまで4戦すべて三浦皇成騎手が手綱を執っていた期待馬だ。三浦騎手もクラシックはこの馬でという思いも強かっただろう。しかし、昨年のホープフルS(G1)を抜群の手応えで先頭を走りながら4コーナーで大きく逸走して競走中止というアクシデントに見舞われた。
この想定外の敗戦に納得がいかなかったのは、同馬を管理する鹿戸雄一調教師。レース後に「話にならない。ハナには行きたくなかったけど、余裕があり過ぎて遊んじゃったかな。少し子どもっぽいところはあるけど、ケイコでは一度もあんなことはなかった」と不可解な暴走劇に首を傾げた。
これには元JRA騎手の安藤勝己氏もTwitterにて「物見ってレベルの逸走やないし、よっぽど気性的なもんか、状態的に苦しがってたのか。ただ、ここからの立て直しは簡単やないと思うな」と自身の見解をコメント。ランドオブリバティの今後について懸念した。
三浦騎手と平地調教再審査に合格したコンビにとって追試の意味合いもあったのが前走のきさらぎ賞(G3)だ。
スタートで挟まれる格好となったランドオブリバティは、11頭立ての10番手という最後方近い位置での追走。スローペースで流れ、積極策が功を奏したラーゴムが展開を味方に勝利したレースで3馬身以上離された3着に追い上げるのが精一杯だった。
しかし、レース後に「今日はゲートを出して行くつもりはありませんでした。今日はとにかく無事にゴールできて良かったです」と勝ち負けよりもトラブルなく回ってくることを重視していた三浦騎手。
これに対し、「スタートで挟まれて、流れに乗り切れませんでした。でも、一つ真面目に走るという課題はクリアしてくれました」とコメントした鹿戸調教師。逸走させないという目的は果たしたとはいえ、二人の間には少しばかり温度差があったのかもしれない。
「これまで積極的な位置取りで好走していた馬だけに、さすがにあそこまで下げてしまっては持ち味が生きなかったといえます。陣営としてはこれまでのスタイルを崩さずに、矯正の効果が出ているかを確認したかったでしょう。
あの内容では、三浦騎手の”自己満足”と受け取られても仕方のない部分もあったのかもしれません。馬との相性を考えて、吉田照哉オーナーから鶴のひと声が上がった可能性が高そうです」(競馬記者)
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