GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】ダンビュライト  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】朝日杯FS(G1)ダンビュライト「脅威の種付け数280!生産界が熱視線を送るルーラーシップ産駒初タイトルの課題は”父譲り”の…」

【この記事のキーワード】, ,

 先行勢が4コーナーからサクセスムーンに競りかけ、直線入り口で早くも前が4頭横並びの展開。その一列後ろから馬場の外めに持ち出したダンビュライトは、馬なりで前を射程に入れると、残り300mでルメール騎手の合図に合わせてスパート。一旦は抜け出して先頭に躍り出た。

 だが、すぐ後ろから柴田善臣騎手のブレスジャーニーが追い込み、多少抵抗を示したものの交わされて2着。最終的に1.1/4馬身の差を付けられた。末脚のキレが違ったという印象で、少なくとも前走に関しては完敗の内容だろう。

 追い込みの利く馬場状態を考えると、より後方にポジションしていたブレスジャーニーが有利だったという見方もできる。だが、ダンビュライトも決して前に付けていたわけではないため、その言い分は少し苦しいか。

【血統診断】

 父ルーラーシップは現役時代、国内G1タイトルにこそ恵まれなかったものの、香港の中距離G1クイーンエリザベス2世Cを含む重賞5勝。通算成績【8・2・4・6】の内、掲示板を外したのは3歳時の有馬記念と4歳時のドバイシーマクラシックの2回のみ(いずれも6着)という抜群の安定感を誇った。

 際立った特徴は前脚を高くあげて地面に叩きつけんばかりの力強い走法で、やや重以上の馬場では5戦4勝(うち重賞2勝)のハイアベレージ。産駒にもその走法は受け継がれており、ダンビュライトも父と同じく、掻き込みの強い走りで不良馬場の新馬戦を楽勝している。

 母の兄弟には06年のジャパンカップダート優勝馬アロンダイトや、クリソライト・マリアライトらの母クリソプレーズがおり、いずれもダートまたは力のいる芝で力を発揮する馬力タイプ。そのような血統背景を考えると、ダンビュライトも将来的にダート路線へ進む可能性がありそうだ。

【結論】

 現時点で見えているダンビュライトの大きな課題は、”父譲り”とも言えるクビの高い走法。血統考察で「掻き込みの強い走り」という表現を使ったが、この走法の欠点はクビや頭の位置が高くなりがちで、横方向の推進力に欠け、直線の長いレースで伸び負けてしまいやすい。

【徹底考察】朝日杯FS(G1)ダンビュライト「脅威の種付け数280!生産界が熱視線を送るルーラーシップ産駒初タイトルの課題は”父譲り”の…」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛