真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.12.16 14:27
【徹底考察】朝日杯FS(G1)ダンビュライト「脅威の種付け数280!生産界が熱視線を送るルーラーシップ産駒初タイトルの課題は”父譲り”の…」
監修=下田照雄(栗東担当)
先行勢が4コーナーからサクセスムーンに競りかけ、直線入り口で早くも前が4頭横並びの展開。その一列後ろから馬場の外めに持ち出したダンビュライトは、馬なりで前を射程に入れると、残り300mでルメール騎手の合図に合わせてスパート。一旦は抜け出して先頭に躍り出た。
だが、すぐ後ろから柴田善臣騎手のブレスジャーニーが追い込み、多少抵抗を示したものの交わされて2着。最終的に1.1/4馬身の差を付けられた。末脚のキレが違ったという印象で、少なくとも前走に関しては完敗の内容だろう。
追い込みの利く馬場状態を考えると、より後方にポジションしていたブレスジャーニーが有利だったという見方もできる。だが、ダンビュライトも決して前に付けていたわけではないため、その言い分は少し苦しいか。
【血統診断】
父ルーラーシップは現役時代、国内G1タイトルにこそ恵まれなかったものの、香港の中距離G1クイーンエリザベス2世Cを含む重賞5勝。通算成績【8・2・4・6】の内、掲示板を外したのは3歳時の有馬記念と4歳時のドバイシーマクラシックの2回のみ(いずれも6着)という抜群の安定感を誇った。
際立った特徴は前脚を高くあげて地面に叩きつけんばかりの力強い走法で、やや重以上の馬場では5戦4勝(うち重賞2勝)のハイアベレージ。産駒にもその走法は受け継がれており、ダンビュライトも父と同じく、掻き込みの強い走りで不良馬場の新馬戦を楽勝している。
母の兄弟には06年のジャパンカップダート優勝馬アロンダイトや、クリソライト・マリアライトらの母クリソプレーズがおり、いずれもダートまたは力のいる芝で力を発揮する馬力タイプ。そのような血統背景を考えると、ダンビュライトも将来的にダート路線へ進む可能性がありそうだ。
【結論】
現時点で見えているダンビュライトの大きな課題は、”父譲り”とも言えるクビの高い走法。血統考察で「掻き込みの強い走り」という表現を使ったが、この走法の欠点はクビや頭の位置が高くなりがちで、横方向の推進力に欠け、直線の長いレースで伸び負けてしまいやすい。
PICK UP
Ranking
23:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
JRAデムーロ「サートゥルナーリア交代」の裏に「究極の選択」? あの名物オーナー馬との関係- JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA福永祐一が語ったM.デムーロ「致命的トラウマ」。オークス(G1)1番人気サークルオブライフ12着大敗に「これがあるから軸にできない」
関連記事

武豊騎手「一度はコンプリートしておきたい」JRA全G1制覇の大偉業に向けて心中を告白!来年大阪杯のG1昇格前の「ラストチャンス」に勝負をかける!

武豊の「悪夢」が抽選突破!『JRA全G1制覇』が懸かる天才騎手が「最も警戒すべき」は怪物の娘ではなく「空気が読めない」あの男!?

朝日杯FSで最高の「ジンクス」を持つ馬、サトノアレス出陣! あの「出世レース」勝ち馬は2年越しに……

【徹底考察】朝日杯FS(G1)ミスエルテ「怪物フランケル産駒の2歳頂点完全制圧なるか!ソウルスターリングと”真逆で唯一”の不安点とは…」

【徹底考察】朝日杯FS(G1)タガノアシュラ「圧勝→惨敗→大逃げ。破天荒な戦歴と日本トップ級の良血を持つ『阿修羅』は、武豊のG1完全制覇を助けるか」
















