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『有馬記念(G1)1週前追い切り』キタサンブラックら有力馬が虎視眈々……一発に燃えるシュヴァルグランが自己ベスト更新の破格時計!


 陣営が述べている通り、春や夏よりも寒い時期の方が戦績は安定している本馬。昨年の有馬記念ではキタサンブラックにも先着しているだけに侮れない一頭だ。

シュヴァルグラン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)前走:ジャパンC(G1)3着

 出世レースのアルゼンチン共和国杯を勝って意気揚々と乗り込んだジャパンCだったが、3着。春の天皇賞に続き、またもキタサンブラックに完敗を喫した。現役王者の壁は厚いが、ここに来てこの馬自身も自らの殻を破ろうとしている。

 木曜日に栗東のCWで行なわれた1週前追い切りでは、1600万下のアドマイヤキズナと併せ馬を行い6ハロン79.5秒、ラスト12.5秒を記録し自己ベストを更新した。

 会心の追い切りはジャパンCよりからの更なる上積みを示唆しており、主戦の福永祐一騎手を乗せて行なわれる予定の最終追い切りでどこまで伸ばせるか。動き次第で逆転の芽が見えてくる。

ゴールドアクター(牡5歳、美浦・中川公成厩舎)前走:ジャパンC(G1)4着

 この秋はオールカマーを快勝し、大敗を喫した天皇賞・春の影響は完全に消えたと思われたが、前走のジャパンCでは本来の伸びを欠いて4着。勝ったキタサンブラックに0.6秒差と完敗を喫した。

 ただ、前走はデビュー最高の504㎏と体が立派過ぎたこともあって陣営に悲観の色はない。

 水曜日に美浦の南Wで行なわれた1週前追い切りでは、主戦の吉田隼人騎手を背に6ハロン81.8秒、ラスト12.4秒を記録。前走からのシェイプアップは必須で、この日も3頭併せで負荷を掛けられたが、しっかりと最先着を果たした。

 陣営は冬場で体重が落ちにくいことを気にしながらも、常歩運動の量を増やすなどして体重減を試みている。体さえ絞れれば、得意の中山で巻き返しは必至だ。

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