
「追試失敗」インディチャンプ高松宮記念(G1)に暗雲!? 元JRA安藤勝己氏「自分から動く展開は向いてない」…… 前哨戦連敗で距離短縮に適性外疑惑
28日、阪神競馬場で行われた阪急杯(G3)は、北村友一が騎乗したレシステンシアが1分19秒2でレコード勝ち。2着に入ったミッキーブリランテに2馬身差をつける圧勝劇で19年阪神JF(G1)以来となる重賞3勝目を飾った。
その一方で、福永祐一騎手がコンビを組んだインディチャンプ(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)は、3番人気に支持されたものの4着と精彩を欠いた。
前走の阪神C(G2)は17年のデビュー戦以来、3年ぶりの芝1400m戦。これまで主戦場としてきた芝1600mよりも速い流れに末脚が不発。インディチャンプは後方から差を詰めたものの、先に抜け出した馬を捉えられずに3着と敗れていた。
このときの敗戦を「伸びてくれてはいましたが、前も止まらなかったですし、1400mでももう少しポジションを取りにいった方が良かったのかな」と、振り返った福永騎手。高松宮記念を見据えるためにも、二度目の追試となった阪急杯で”目処”を立てておきたいところだった。
17頭立てのレース。ハナに立ったジャンダルムを制したレシステンシアがレースの主導権を握った。快調に飛ばした前半3Fのラップは34秒0と平均的な流れ。前走の敗戦を踏まえてか、福永騎手はインディチャンプを促して先行勢を射程に入れる競馬を試みた。最後の直線を迎え、外から上がって行くインディチャンプ。後は末脚を爆発させるだけだった。
だが、いざここからというタイミングで思うように伸び切れない。懸命に追い上げを見せたものの、前を行く馬と同じ脚色で差はつまらない。圧勝したレシステンシアとは対極的に、伏兵のミッキーブリランテやジャンダルムにさえ先着を許して4着での入線。またしても結果を残すことが出来なかった。
福永騎手は「スタート良く、前目につけられて直線もいい感じで伸びてくれましたが、あと100mのところで止まってしまいました。休み明けの分が影響したかなと思います。今回使ったことで次良くなりそうです」と前向きなコメント。
だが、阪神Cでの試走から”追試”に失敗。内容的には完敗だっただけに、さらに距離が短縮する芝1200mへの適性には疑問が残る。
「レコードが出た阪急杯と阪神Cの馬場を単純比較はできないですが、前半3Fはどちらも34秒0と同じ。インディチャンプとしてもそれなりに脚は使っているのですが、どうしても位置取りが後ろになってしまっています。
ポジションを取るために出して行ったとしても、脚を使った分だけ末脚が鈍る訳ですから、距離短縮に対応できていない可能性が高いです。スプリント戦となれば、さらにスピードを求められるため、大きな課題を残したといえるでしょう」(競馬記者)
元JRA騎手の安藤勝己氏が公式Twitterで「インディチャンプは自分から動く展開は向いてない」と触れたように、前半から出入りの激しくなることの多い短距離への不安は拭えない。
前半3F33秒台前半も珍しくない高松宮記念(G1)への挑戦を視野に入れるとなると、本番より距離が1F長い芝1400mのレースで連敗を喫したことは、黄色信号が灯ったといえそうだ。
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