
JRAグランアレグリアに怯える「元マイル王」が迷走!? 福永祐一の大失態こそ救い…… 高松宮記念(G1)で最悪のシナリオも
2年前の春秋マイル王が再びスプリントG1に挑戦か。
昨年暮れに阪神競馬場で行われた阪神C(G2)を3着に敗れたインディチャンプ(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)は、2月28日の阪急杯(G3)から始動を予定している。
結果次第では、3月28日に中京競馬場で行われる春のスプリントG1・高松宮記念への出走も視野に入っているようだ。同レースは過去10年、前走阪急杯組が3勝を挙げているように好相性のステップとしても知られている。阪急杯で好結果を残すようなら、これまでの実績的にも最有力馬として名乗りを上げる可能性も高いだろう。
インディチャンプ陣営が高松宮記念を視野に入れたことそのものには驚きはない。最終的に脚部不安のために回避したが、昨秋のスプリンターズS(G1)に出走を予定していた馬でもある。春の安田記念(G1)から直行となったマイルCS(G1)では、女王グランアレグリアをあと一歩のところまで追い詰め、トップクラスの実力を見せつけた。
だが、次走の阪神Cでは単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されながら3着と、ファンの期待を大きく裏切る結果となった。
主戦の福永祐一騎手はレース後、「良い形で脚は溜まっていましたし、1400mになったことで、いつも以上の切れ味を見せてくれるのではないかと期待をしていました」とコメント。16頭立てのレースを後方待機策で臨んだインディチャンプ。直線でもなお11番手の位置ながらも福永騎手としては、距離短縮でより末脚の切れに磨きが掛かるという目論見があったようだ。
しかし、続けて「伸びてくれてはいましたが、前も止まらなかったですし、1400mでも、もう少しポジションを取りにいった方が良かったのかなとも、今日のレースで思いました」と、まさかの敗戦を振り返った。
「6枠12番と外寄りの枠でしたが、積極的に前に行ったマルターズディオサは8枠16番という大外枠で2着。断然人気馬に騎乗するからには、ある程度は前の馬を射程に入れた位置での競馬が望ましかったように感じます。
インディチャンプ自身も18戦のキャリアで1600mが13戦とマイルに特化しています。1400mのレースはデビュー戦以来の3年ぶりだったことを考えると、前半で置かれる可能性は十分に予測できたのではないでしょうか」(競馬記者)
今回の敗戦は福永騎手の“油断”も無関係とはいえないため、インディチャンプに短距離適性が全くないとまでは言い切れないことは確かだが、これがスプリントG1となると状況が好転するとは考えにくい。
前進気勢がそれほど強い馬でもない2年前のマイル王が、あえての距離短縮にはグランアレグリアの存在があるかもしれない。直接対決となった昨年の安田記念、マイルCSで健闘したとはいえ、完全に力負けといえる内容だった。
今年、距離延長を表明した女王が、春は大阪杯(G1)、秋は天皇賞(G1)を視野に入れているため、高松宮記念出走の可能性が低いとなるとチャンスは大きく増える。これまでの対決で分が悪いインディチャンプ陣営としては、女王不在の今年なら勝算があるということだろう。
むしろ問題があるとすれば、同厩のモズスーパーフレアの存在だ。新天地で昨年の覇者に敗れるようなことになれば、せっかくの路線変更も意味がなくなってしまうかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
阪神C(G2)インディチャンプは本当に「絶対的」な存在なのか!? 最強グランアレグリア不在で確勝期すも…… 最有力候補に意外な落とし穴
JRA3歳実力上位サリオス&昨年王者インディチャンプが虎視眈々!?【極選!内部協力者情報】で有力馬を丸裸に!!
JRAマイルCS(G1)「二律背反」グランアレグリア、インディチャンプに思わぬ弱点!? 危険な人気馬に急浮上も…… 明暗分かれた致命的な欠点とは
JRA福永祐一「結果だけが100点ではありませんでした」マイルCS(G1)「今年こそは……」で20年!? インディチャンプで「初挑戦」目覚めぬ「悪夢」に思うのは……
JRA福永祐一インディチャンプ「黄色信号」でスプリンターズS(G1)出走危機!? マイル王の初1200m挑戦は見送りか