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JRAアーモンドアイも驚愕の「6週連続出走」で馬券圏内率83.3%! 「鉄人」スズカパンサー”まさか”の小倉皆勤賞ならず?

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 1月24日に中山競馬場で開催されたAJCC(G2)を覚えているだろうか。不良馬場のなか、アリストテレスがヴェルトライゼンデに競り勝ち、天皇賞・春(G1)の有力候補に名乗りを上げたレースだ。

 同日には中京競馬場で行われた東海S(G2)でオーヴェルニュがアナザートゥルースの追撃をしのぎ3連勝を飾った。そして、その裏ではローカルの小倉競馬も開催されていた。

 ある馬の“連闘劇”が始まったのは、AJCCと東海Sで行われた1月24日だった。

 同日小倉の8R「4歳上1勝クラス」で半年ぶりの実戦復帰を果たしたのがスズカパンサー(牡4歳、栗東・西村真幸厩舎)である。

 15頭立ての10番人気ながら、久々を感じさせない快走で3着に粘り、3連単2万馬券を演出。すると、陣営はスズカパンサーをそのまま小倉に滞在させ、2月278日まで実に6週連続で出走させているのだ。

「裏開催ということもあって、注目度は低い冬の小倉競馬ですが、スズカパンサーの6連闘はSNSなど一部ファンの間で盛り上がっていました。しかも、ただ6連闘しただけではなく、『3着→2着→5着→3着→3着→3着』としっかり結果も残しました。馬券圏外は1度だけ。馬券圏内率は実に83.3%に上ります。

『スズカ』の冠名を持つオーナーの永井啓弍氏は、特に下級条件の所有馬を多くのレースに出走させることで知られています。スズカパンサー自身、昨夏には函館競馬で5連闘を経験。その時は『0-1-0-4』という成績でしたが、その経験を糧に滞在競馬が板についてきたのでしょう」(競馬誌ライター)

 JRAホームページの『競馬用語辞典』によると、滞在競馬とは、「レース当日以前に、あらかじめ当該競馬場に入厩してレースに臨むこと。距離的に美浦あるいは栗東のトレーニング・センターから当日の輸送が不可能なローカル競馬のほかは、輸送に弱くてレースで能力を出せない馬を、早めに入厩させて落ち着かせるために行う場合がある」と記載されている。

 つまり、出走する競馬場で調教・調整を行うことができ、直前輸送や当日輸送もないため、馬への負担が非常に軽い。夏の北海道シリーズで連闘策が多いのは、こういう理由があるからだ。

 冬の小倉競馬も3月6~7日でいよいよ最終週を迎える。ここまで来れば、スズカパンサーの7連闘に期待したくなるが、それは実現しそうにないという。

「どうやらスズカパンサーはいったん放牧に出るようですね。連闘中のレースでは一度も馬体重減はありませんでしたし、どこか痛めたわけでもなさそうです。ここはしっかり英気を養ってもらって、今夏の北海道シリーズに備えてもらいたいですね(笑)」(同)

 ここ数年、JRAでは一戦必勝のローテーションが主流となり、例えば昨年のアーモンドアイのようにG1勝ち負けレベルの馬は年に3~4走ということも珍しくない。今後、スズカパンサーのような馬は絶滅危惧種になっていくのかもしれない。

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