
JRA M.デムーロ「騎乗停止」でランドオブリバティが迫られる究極の選択!? 13勝コンビに振り回されたお騒がせ馬のピンチに「あの騎手」が急浮上
昨年12月にはまさかの27連敗を喫し、月間未勝利という屈辱も味わったM.デムーロ騎手。長らく続いたスランプの影響もあってか、以前に比して騎乗馬の質は低下。重賞でも昨年5月にラウダシオンで制したNHKマイルC(G1)を最後に連敗中である。
デムーロ騎手の持ち味は積極果敢でアグレッシブな騎乗。全盛期にはあっと驚かせる神騎乗で大舞台を勝ちまくった。復活を期すデムーロ騎手にも意地はあっただろう。先週の日曜中山で1カ月半ぶりとなる1日3勝を挙げ、ようやく復調の兆しを見せ始めた。
だが、今回はそのアグレッシブさが思わぬ大失態となってしまった。
中山8R(2勝クラス)で7番人気の伏兵スペキュラースに騎乗し、見事な勝利を挙げたデムーロ騎手だったが、スタート直後に内側に斜行。これにより4頭が進路の狭くなる不利を受けた。
この件について、加害馬に騎乗していたデムーロ騎手には、3月20日から21日まで2日間の騎乗停止処分が下された。
デムーロ騎手にとってさらに痛恨だったのが、騎乗停止処分の対象とされる21日がスプリングS(G2)の開催日であることだ。このレースには有力馬のランドオブリバティとのコンビで参戦を予定していたものの、一転して白紙となってしまった。
ランドオブリバティは昨年のホープフルS(G1)で2番人気に推された素質馬だ。三浦皇成騎手が主戦を任されていたが、4コーナーで逸走して競走中止。その後、課された平地調教再審査を合格し、実戦復帰を果たしたのが先月のきさらぎ賞(G3)だった。
「今日はとにかく無事にゴールできて良かったです。今日に関してはコーナーを回ってくれました」
1番人気で3着に敗れはしたが、逸走した前走と違ってゴールできたことを評価した三浦騎手だったが、事態は思わぬ急展開を迎えることになる。
ランドオブリバティ陣営がスプリングSで三浦騎手からデムーロ騎手への乗り替わることを発表すると、今度はまるで“鞍上トレード”のようにタイムトゥヘヴン陣営からデムーロ騎手から三浦騎手への乗り替わりが発表されたのだ。
三浦騎手は7日の弥生賞(G2)でタイムトゥヘヴンに騎乗して6着に敗れたが、デムーロ騎手の騎乗停止により、スプリングSのランドオブリバティの鞍上は白紙となってしまった。
PICK UP
Ranking
5:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「ルールですので仕方ありませんが……」現役JRA騎手も警鐘を鳴らす現行ルールの欠陥!? 陣営も頭を悩ます「除外ラッシュ」の真相
JRA横山典弘「藤沢和雄と電撃和解」!? 「約5年ぶり」コンビ結成で「コディーノ事件」雪解けか
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 競馬界で「日向坂46」が存在感発揮!? JRAあのレースでも起こる「珍現象」が大井競馬で発生。レース前に知っておくべきだった意外な「盲点」とは
- 府中の大ケヤキ、実は「偽名」だった!? 伐採試みた作業員が死亡、サイレンススズカも散った「魔の第3コーナー」の怪、ダービーが行われる東京競馬場の都市伝説に迫る
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊と有馬記念を振り返る。ドウデュースのラストラン勝つための条件、オグリキャップ、ディープインパクト、キタサンブラックに続く伝説となるか?
関連記事
JRA M.デムーロは「何故」ランドオブリバティの依頼を受けたのか。「あれは乗りたくないね」2億円馬「騎乗拒否」から3年……「危険な賭け」に出た理由
JRA三浦皇成ランドオブリバティ「降板」は両陣営の思惑が一致!? MデムーロとスプリングS(G2)へ…… 弥生賞(G2)タイムトゥヘヴンと驚きの騎手スワップ
JRA三浦皇成「勝ち負け無視」の”試運転”に非難轟々……きさらぎ賞(G3)1番人気ランドオブリバティ3着も「先に言ってほしかった」の声
JRA「立て直しは簡単やない」ランドオブリバティに“暴走”の前兆……。きさらぎ賞(G3)安藤勝己氏の「懸念」が現実に?
英国競馬「皆殺しだった。大混乱だったよ」JRAランドオブリバティを彷彿!? 逸走が起こす惨劇に命の「危険性」