JRA金鯱賞(G2)見落とし「厳禁」の二頭。デアリングタクト、グローリーヴェイズの二強対決に一角崩しのチャンス
14日、中京競馬場で行われる金鯱賞(G2)。昨年のジャパンC(G1)で3着に入った三冠牝馬デアリングタクトや、同レースで5着に入った2019年の香港ヴァーズ優勝馬グローリーヴェイズ。同じくジャパンCで大逃げを図り見せ場を作った2017年菊花賞馬キセキ、先日の白富士S(L)で4連勝を決め、これが重賞初挑戦となる新星ポタジェなど、実力馬たちによるハイレベルの争いが注目を集めている。
戦前の下馬評では、デアリングタクトとグローリーヴェイズという2強の争いになるという見立てが強そうだ。
だがそう決めつけるのはまだ早いかもしれない。二強の一角崩しを期待できそうな2頭の存在である。
まず1頭目は去年の新潟記念(G3)を制し、チャレンジカップ(G3)で2着のブラヴァス。
実績的には多少見劣る印象は否めないが、今回の舞台は中京芝2000m。ブラヴァスの鞍上が福永祐一騎手であることを踏まえると、実力以上の力を発揮する期待もある。
7日現在、今年度の中京競馬場における騎手成績を見てみると、福永騎手の勝利数は17回でこれは全騎手の中で最多となっている。また勝率は21.3%、連対率は41.3%、3着内率はなんと58.8%という好成績を残しているのである。
ブラヴァス自身が中京競馬場を経験したのは初レースとなった2歳新馬戦の1レースのみ。この時は3着という結果に終わっているが、鞍上は福永騎手ではない。今回、中京競馬場で初めて福永騎手とタッグを組むことを踏まえると、期待したくなるのは当然だろう。
これに加えてブラヴァスの血統を見てみると、父はキングカメハメハ。キングカメハメハ産駒の中京競馬場での勝率自体は8.7%と10%を割っており、そこまで高い成績ではない。だが、これを中京芝2000mに限定した場合、連対率は25.5%と阪神・芝2400mに続き2番目に高い結果を残している。
デアリングタクトとグローリーヴェイズの金鯱賞出走は、おそらく次走に向けての調整が濃厚。一方、G1を見据えた初のG2出走で何としても結果が欲しいブラヴァスということを考えても、激走の下地は十分にありえるといえるだろう。
そして気になるもう1頭がサトノフラッグ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠