
JRAフィリーズレビュー(G2)ヨカヨカ「同胞」ルクシオンの意志を継いで……悲願の九州産馬2度目の重賞Vを目指す
14日に阪神競馬場で開催される桜花賞トライアル、フィリーズレビュー(G2)。金曜現在の1番人気はファンタジーS(G3)で2着、阪神ジュベナイルF(G1)で6着だったオパールムーンとなっている。
彼女に続いて現在2番人気を獲得しており、このレースでクラシックへの助走をつけたいのが九州産馬ヨカヨカ(牝3、栗東・谷潔厩舎)だ。今回は同じく九州は鹿児島出身の幸英明騎手とタッグを組む。
3戦目となった九州産馬限定レースひまわり賞(OP)を、後続に3馬身差以上と余裕をもって制し、そこからはオパールムーンとの2度にわたる激闘を繰り広げてきた。
昨年11月に行なわれたファンタジーSでは1着メイケイエールに対し、メンバー最速となる上がり3ハロンを33.5秒で迫ったものの一歩及ばず、2着だったオパールムーン。一方のヨカヨカは2番人気ながら5着という結果でレースを終えた。
その約1ヶ月後の開催となった阪神ジュベナイルFでは、ソダシ、サトノレイナス、ユーバーレーベンがそれぞれハナ差、クビ差という接戦を繰り広げた。メイケイエールは4着、それに1と1/2馬身離されてヨカヨカが、その3/4馬身差でオパールムーンが入線し、ヨカヨカは九州産馬初のG1掲示板入りを果たした。
これまで両者1勝1敗で迎えた本レース。勝利の女神がどちらに振り向くのか、はたまた他の馬がどんでん返しを起こすのか注目される。フィリーズレビューの舞台は阪神の芝1400m、ファンタジーSと同じコースである。これを踏まえるとオパールムーンに分があるように感じるかもしれない。
だが、オパールムーンの今回の枠順は8枠。2016年から2020年までのデータをみると、阪神・芝1400mでの枠順別成績において8枠での勝率は4.1%と他のどの枠順よりも低くなっている。対してヨカヨカの4枠は8.5%と、データだけで見ると実に2倍以上の差となっていることには注目したい。この2頭の勝負はどっちに転んでもおかしくないだろう。
またヨカヨカを語る上で欠かせないのは、1月26日に訃報が発表された同じ熊本産馬のルクシオンだ。阪神ジュベナイルFでは共に出走し、JRA史上2回目となる九州産馬2頭以上でのG1出走を果たした。
だが、その後ルクシオンがクイーンC(G3)を目指しての調教中に左上腕骨骨折を発症し、安楽死措置となってしまった悲しい報せは未だ記憶に新しい。
今年3月12日は九州新幹線全線開通から10周年を迎える日である。その週末に行われるフィリーズレビュー。地元九州からの声援を力に変えて、そして同胞ルクシオンの遺志を継いで2005年アイビスサマーD(G3)のテイエムチュラサン以来、16年ぶりとなる九州産馬の重賞勝利を掴み、宿敵メイケイエールの待つ桜花賞への切符を手にしてほしい。
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