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有馬記念でシュヴァルグラン騎乗の福永祐一騎手、復帰戦快勝で万全強調! 電撃復帰を果たした名手が本番前にやっておきたい「リベンジ」とは

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fukunagayuuichi0229.jpg「TEAM GRIP」より

 23日、有馬記念(G1)のシュヴァルグラン騎乗に向け、落馬負傷からの”電撃復帰”を果たした福永祐一騎手が早くも実戦復帰。仕切り直しの一戦でいきなり勝利を挙げる順調な回復ぶりをアピールした。

 3日の阪神5Rで落馬負傷。右鎖骨骨折と診断され、25日の有馬記念参戦が絶望視されていた福永騎手だが、幸い患部は軽症だったらしく驚異的な回復力を発揮。わずか20日間でのカムバックとなった。

 注目の復帰戦は阪神4Rの未勝利戦(芝1800m)。福永騎手は4番人気のマイスタイルに騎乗。2枠2番の内枠から好スタートを決めたマイスタイルは、すんなりと好位につけている。

 逃げたマイネルブロッケンが引っ張る流れは1000mの通過が61.1秒という、まずまずのペース。重馬場の2歳未勝利戦であることを踏まえれば、引き締まったレースといえる。福永騎手は特に不安な仕草を見せることもなく、内々でしっかりと脚を溜めているようだった。

 マイネルブロッケンが先頭のまま、阪神外回りコースの最後の直線へ。

 好位のインコースにいたマイスタイルは前を塞がれる格好になったが、福永騎手が冷静に外へ持ち出す。馬なりのまま先頭集団に並びかけ、福永騎手の左ムチが入るとさらに加速。先頭の躍り出ると、食らいつくマスターコードを振り切ってゴールした。

 レース後、見事復帰戦を勝利で飾った福永騎手は「痛いところはない」と万全を強調。「人間の方が(休み明けで)息ができていなかった」と冗談を飛ばす余裕もあったようだ。

 また、騎乗したマイスタイルは、落馬した際に騎乗していたベルクロノスと同厩舎で、馬主もベルクロノスのオーナーの妻が務めているだけに、福永騎手にとっては少なからぬ”因縁”があった。それを乗り越えての勝利だけに、喜びもひとしおだったらしい。

「この日は3鞍の騎乗でしたが、見た目のブランクは感じませんでした。やはり短期間で実戦復帰できたのが大きいのでしょう。これだけ寒いだけに患部への影響も心配されていますが、本人も大丈夫そうなので問題ないと思います。

 福永騎手は明日にも3鞍、明後日にも3鞍の騎乗と体調面も考慮して慎重な乗鞍に制限しています。ただ、最終日の25日は有馬記念のシュヴァルグランはもちろん、その前のホープフルSにも相当力が入っていると思いますよ」(競馬記者)

 有馬記念の”前座”となる2歳重賞ホープフルS(G2)では、福永騎手は角居勝彦厩舎のグローブシアターに騎乗する。

 このグローブシアターは福永騎手が手綱を執り、日米オークスを制覇した名牝シーザリオの産駒。つまりは昨年の2歳王者リオンディーズの弟にあたる。昨年のリオンディーズには落馬負傷の影響で騎乗が叶わず、今回はその”リベンジ”となるわけだ。

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