JRA 池添謙一「トリガー発動」でモズベッロに勝算あり!? 大阪杯(G1)強敵相手も「勝ち負け期待」日経賞(G2)見送りに勝負駆けの気配
4月4日、阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)に、モズベッロ(牡5歳、栗東・森田直行厩舎)が出走予定。鞍上に池添謙一騎手を迎え一発の気配が漂っている。
池添騎手が騎乗できなかった近3走は、本来の走りができないでいるモズベッロ。15着となった有馬記念(G1)、5着だったAJCC(G2)ともに池添騎手は有力馬への騎乗があり、手綱を執ることができなかった。
8着に敗れた前走の京都記念(G2)は池添騎手が騎乗する予定であったが、1月31日の中京競馬場10R美濃S(4歳上3勝クラス)でヒートオンビートに騎乗し、内側に斜行。2月13日(土)から2月21日(日)まで9日間(開催日4日間を含む)の騎乗停止処分が下され、またもや騎乗が叶わなかった。
モズベッロは、これまで池添騎手と4回コンビを組み【1-1-1-1/4】と好相性。横山武史騎手から乗り替わった昨年の日経新春杯(G2)を勝利すると、次の日経賞(G2)でも2着と好走を果たしている。
日経賞のレース後、森田直行調教師は「勝った馬にゴールするまでずっと外に張られたからね。あれで審議にもならないのはどうか……。まともだったら差し切っていた」と憤慨。これには池添騎手も「最後は寄られた部分もありますが、まっすぐ走っていれば勝ち切れたと思います」と話しており、実質的に重賞2連勝の実力と見ることもできそうだ。
今年も当初は日経賞を予定していたが、それを見送っての大阪杯参戦。このレース選択には、勝負駆けの気配が垣間見える。
3200mの天皇賞・春では7着と失速しているモズベッロだが、これにはメルボルンC(豪G1・芝3200m)挑戦への適性確認という意図があったという。『中日スポーツ』の記事によると、レース前には「オーナーがメルボルンC(豪州G1・11月3日・フレミントン・芝3200m)に使いたいという考えなので、適性を見るために天皇賞へ。(オーナーは)1年の半分を向こうで生活しているので使うのが夢なんです」と話していた。
レース後に池添騎手が「距離的にも2000mから2500mぐらいが良さそうですね。今日は距離適性の差もあったかと思います」とコメント。距離を短縮した次の宝塚記念(G1)では3着と巻き返しており、距離が長かった可能性も否定できない。
宝塚記念のレース後、池添騎手は「勝負どころで一旦離されかけてしまったんですが、直線では外から来られると、またひと伸びしていましたし、よく頑張っていると思います。まだ口向きなど幼い面が目立つので、これからの成長が楽しみな馬です」と、まだ未完成であることを主張しており、約9カ月ぶりの騎乗に本人も期待しているだろう。
これまでの成績からも、池添騎手が好走の引き金となっている感のあるモズベッロ。好メンバーが揃う大阪杯だが、一発があっても驚けない。
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