
JRA大阪杯(G1)で4着まで独占「ディープインパクト系」。桜花賞(G1)も波乱を呼ぶのは「孫世代」?
4日に行われた大阪杯(G1)ではディープインパクト産駒のコントレイルとグランアレグリアの初対決に注目が集まった。しかし、この大一番を制したのは同じディープインパクト産駒でもG1初挑戦で4番人気のレイパパレだった。
注目の“2強”は直線で伸びあぐねてコントレイルは3着、グランアレグリアは4着が精いっぱい。その2頭を外から交わし去り、3連単10万円超えの波乱を呼んだのが2着に入ったモズベッロだった。
道悪の宝塚記念(G1)で3着の実績もあったモズベッロ。父はディープブリランテなので、ディープインパクトの孫にあたる、いわゆるディープインパクト系である。
大阪杯では出走した13頭のうち直仔6頭を含む過半数の7頭がディープインパクト系。そしてこの7頭のうち4頭が4着までを独占した。
ディープインパクト自身はすでにこの世を去っているが、今年も種牡馬リーディングでロードカナロアを抑えて首位に立っている。2012年から続くリーディング首位の座を守ることはまず間違いなさそうだ。
そんなディープインパクトを祖とするディープインパクト系種牡馬。今年は直仔も含めたこの系統の産駒たちが穴をあけまくっている。
今年のディープインパクト系全体の単勝回収率は106%。これは水準の75%を大きく上回り、いわゆるベタ買いでも儲かる100%超えとなっている。ディープインパクト系以外のサンデーサイレンス系は72%、サンデー系以外では一大勢力を築いているキングマンボ系は73%なので、106%のすごさがわかるだろう。
また、ディープインパクトの直仔に限ると127%と、さらにその数値は跳ね上がる。後継候補のキズナに至っては152%、出走回数は少ないがエイシンヒカリは192%をマークしている。他にも、ディープブリランテ(107%)、リアルインパクト(104%)、トーセンホマレボシ(101%)らが軒並み100%を超えており、今年に限れば、ディープインパクト系産駒は積極的に買うべきだということが分かる。
なお、現3歳世代が初年度産駒のミッキーアイル。その産駒は単勝回収率こそ64%と水準以下だが、勝率(13.2%)はディープインパクト直仔(13.1%)を上回っている。そんな“買える”ディープインパクト系産駒だが、11日に行われる桜花賞(G1)には7頭が出走を予定している。
まず、ディープインパクトの直仔は、サトノレイナスとアカイトリノムスメという有力2頭、そしてフラワーC(G3)2着馬エンスージアズムの計3頭がスタンバイ。
一方、孫世代からはミッキーアイル産駒のメイケイエールとミニーアイル、そしてキズナ産駒のソングラインとファインルージュの計4頭が出走予定。中でも高い回収率を誇るキズナ産駒の2頭は要注意の存在だろう。
先週の大阪杯に続き、桜花賞でもディープインパクトの孫が波乱の主役を務めることになるのだろうか。
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