JRA C.ルメール「3月不調」は二桁地獄!? ニュージーランドT(G2)連勝中アヴェラーレにも襲い来る木村哲也厩舎「4年前」の悪夢
不調ルメールの復活は……。
10日、中山競馬場で行われるニュージーランドT(G2)に、アヴェラーレ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が出走を予定している。
現在リーディングトップを走るC.ルメール騎手とのコンビで、デビューから2連勝。父ドゥラメンテに母アルビアーノという良血馬だ。
デビュー戦では少し出遅れながらも中団を追走し、最後の直線では周りを囲まれる不利がありながらも圧巻の末脚で快勝。2戦目の春菜賞(1勝クラス)は単勝1.9倍の1番人気に評価され、昇級初戦ではスタートも決まり、余裕たっぷりに抜け出した。
母のアルビアーノは、デビュー戦、500万下(現・1勝クラス)を快勝。続くフラワーC(G3)も制し、3戦3勝で重賞初制覇を飾った素質馬だった。
その後は、NHKマイルC(G1)2着、ルメール騎手が騎乗した高松宮記念(G1)も3着とG1で活躍。連勝中のアヴェラーレに、陣営も母の姿と重ねていることだろう。
鞍上のルメール騎手も今年1月は22勝とロケットスタートを見せ、フェアリーS(G3)のファインルージュ、京成杯(G3)のグラティアス、AJCC(G2)のアリストテレスと1カ月で重賞3勝の大爆発。2月には16勝を挙げ、今年最初のG1フェブラリーS(G1)で勝利している。
しかし、その後は成績も少しずつペースダウン。先月は14勝と勝ち星をさらに落とすと、重賞勝利もできていないという状況だ。
3月に入ってからの重賞騎乗10鞍の内、中山牝馬S(G3)のアルーシャが4番人気、金鯱賞(G2)のサトノフラッグは5番人気であったが、その他の8鞍は全て2番人気以上。多くの人気馬を任されながらも、二桁着順が4回と期待を裏切っている。
この中には、単勝1倍台の馬も3頭おり、阪神大賞典(G2)のアリストテレスは1.3倍で7着。毎日杯(G3)のグレートマジシャンでは1.9倍も2着と健闘したが、マーチS(G3)でも1.4倍のアメリカンシード14着と惨敗を喫している。
先週の大阪杯(G1)でも2強と謳われたグランアレグリアが4着。馬券圏内を外す凡走を見せており、いかに精彩を欠いているかがわかるだろう。
また、木村哲也厩舎にとっては、ニュージーランドTにも苦い思い出がある。
アヴェラーレと同じくデビューから2連勝を飾ったランガディアは、今回と同様にニュージーランドTに出走。無敗馬ということもあり、3番人気に推されていた。
しかし、レースではスタート後に挟まれると、内目の後方を追走。終始手応えにも余裕がなく13着と敗れている。
その走りからも大きな期待を集める木村厩舎のアヴェラーレ。その好走はルメール騎手の復活にかかっているのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA【ニュージーランドT(G2)展望】M.デムーロ×タイムトゥヘヴンVS C.ルメール×アヴェラーレ「初マイル」で激突!大物感漂うレイパパレ半弟にも魅力あり!
JRA 皐月賞(G1)M.デムーロ「危機一髪」でグラティアス確保!? 昨年に続く強運で「乗っ取り」回避も思い出される苦い過去
JRA 福永祐一コントレイル敗戦で「誤算続き」の春到来!? 桜花賞(G1)ファインルージュで「連敗トンネル」脱出に望み
JRA 桜花賞(G1)「芝未勝利」横山典弘に舞い込んだ武豊代打メイケイエール、親子対決で父の威厳を見せつけるチャンス!?
JRA「フルゲート割れ」皐月賞(G1)と「最高峰」日本ダービー(G1)の差が広がる一方!? 同じクラシックでなぜここまで「格差」が広がったのか