
JRA ソダシはアーモンドアイ、グランアレグリア級!? 桜花賞(G1)歴史的名馬に匹敵を匂わせる「衝撃」サインとは
11日に阪神競馬場で開催された桜花賞(G1)は、白毛の女王ソダシ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)が優勝。昨年の阪神JF(G1)で2着に退けたサトノレイナスを再び退け、デビューからの連勝を「5」に伸ばした。
無敗の白毛アイドルの人気はレース前から話題を独占した。
中央競馬ピーアール・センター公式の通販サイト「ターフィー通販クラブ」で販売されたソダシのぬいぐるみは、発売から約6分後に予定個数が完売。2歳G1を優勝したのみで制作されたのも、その圧倒的な人気が後押ししたといえるだろう。
ソダシは昨年の阪神JFを優勝していながらも、このレースで2着に下したサトノレイナスに1番人気を奪われ、2番人気に甘んじた。
「話題だけで本当に強いのかと見られていましたから。何とか見返したいと思っていました」
そんな吉田隼騎手の期待に応えたソダシは1分31秒1のレコード勝ちでライバルを圧倒した。これは桜花賞だけでなく、阪神・芝1600mでも最速となるスーパーレコードだ。
また、この勝利はソダシが決して「話題先行」ではなく、「実力」も兼ね備えた名馬の仲間入りを意味しているかもしれない。
2016年より距離が桜花賞と同じ1600mに変更された阪神牝馬S(G2)は、ヴィクトリアマイル(G1)を目標にする古馬牝馬が集結する重要なステップ。前日の土曜に行われるこのレースと桜花賞の勝ち時計は、その年の3歳牝馬のレベルを推し量る目安でもある。そして、これは名馬誕生の「サイン」となっているのだ。
以下は阪神牝馬Sと桜花賞の勝ち時計。
■過去6年桜花賞、阪神牝馬S優勝馬の勝ち時計
16年、ジュエラー、1:33.4(良)、スマートレイアー、1:33.1(良)
17年、レーヌミノル、1:34.5(稍)、ミッキークイーン、1:34.3(重)
18年、アーモンドアイ、1:33.1(良)、ミスパンテール、1:34.8(良)
19年、グランアレグリア、1:32.7(良)、ミッキーチャーム、1:33.6(良)
20年、デアリングタクト、1:36.1(重)、サウンドキアラ、1:32.9(良)
21年、ソダシ、1.31.1(良)、デゼル、1:32.0(良)
歴史的名馬と言っても過言ではない18年アーモンドアイが1秒7、19年グランアレグリアは0秒9、そして今年のソダシも0秒9上回った。桜花賞はグレードこそG1とはいえ、まだ3歳春ということを考えれば、古馬G2である阪神牝馬Sの勝ち時計の方が速くなる傾向が強い。
にもかかわらず、桜花賞の勝ち時計が阪神牝馬Sよりも速かったということは、即ち世代レベルの高さを証明するものだ。少なくとも現時点ではアーモンドアイ、グランアレグリアと遜色のないパフォーマンスを、ソダシは披露したといってもいいだろう。
牝馬のレースだけでなく皐月賞、ダービー、菊花賞を含むクラシックすべてに登録を済ませているソダシ。次走がオークス(G1)になるのか、それともウオッカと同じく牝馬によるダービー制覇を目指すのか。
白毛の怪物の伝説は、もしかしたらまだ序章に過ぎないのかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新「真相は藪の中」謎の多い角田大河の逝去…未来ある若者が不可解な行為、ネットでは「同乗者」を特定する動きも?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRA皐月賞(G1)1番人気ダノンザキッドは「何故」大敗したのか。安藤勝己氏が語った「敗因」と止められなかった負の連鎖
関連記事
JRA C.ルメール「7週連続」重賞勝ちなしの大スランプ……。桜花賞(G1)サトノレイナス明暗分けた直線の攻防、「32秒9」豪脚披露も女王ソダシに連敗
JRA桜花賞(G1)ソダシ金子真人オーナーを上回る「強運」の持ち主!? 唯一の所有馬8番人気ファインルージュが大健闘3着!
JRA 桜花賞「話題先行」白毛馬ソダシが“反逆”のクラシック制覇! 吉田隼人「見返してやろうと」数字には表れない2歳女王の確かな「成長」とは
JRA 桜花賞(G1)ソダシ眠る「流血騒動」の血……「マルゼンスキー」主戦騎手らが衝撃告白、須貝尚介調教師や吉田隼人騎手が語った「無敗女王の弱点」とは
JRA ソダシが呼び起こす「伝説の美少女」の記憶、桜花賞(G1)を5連勝で駆け抜けたレジェンドとの共通点とは……