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【中山金杯・展望】「中山マイスター」の異名を誇るツクバアズマオー中心も”波乱含み”の中山金杯。高配当のカギを握るのは、あの「G1馬」の復活?

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 一昨年はラブリーデイが、そして昨年にはヤマカツエースがそれぞれ充実した一年を刻んでおり、G3とはいえ今年で66回を迎える中山金杯(G3、芝2000m)は一際大きな存在感を示し続けている。

 ラブリーデイだけでなく、かつてはグルメフロンティアやサクラローレルがG1制覇への足掛かりとした伝統のレースに、今年も飛躍を狙う馬たちが顔を揃えた。「一年の計は金杯にあり」西の京都金杯と合わせ、今年はどんな馬が年始を飾るのだろうか。

「中山マイスター」の異名を誇るツクバアズマオー(牡6歳、美浦・尾形充弘厩舎)が重賞初制覇を狙っている。

 古くは有馬記念(G1)を制したマツリダゴッホ。現役でも中山でとにかく強いゴールドアクターなど、独特のパワーバランスが要求される中山巧者はいつの時代にもいるが、このツクバアズマオーを筋金入りの中山専用機である。

 若駒の頃は中山でも結果が出なかったが、ここ8走は[4‐2‐2‐0]とパーフェクト。抜群の中山適性を見せている。特に昨秋のオールカマー(G2)ではゴールドアクター、サトノノブレスに次ぐ3着。クリールカイザーやマリアライトにも先着を果たし、中山ではすでに重賞級の実力馬といえるだろう。

 馬券になっているのがすべて中山、もしくは函館や札幌といった洋芝となる典型的なパワー型。そんなツクバアズマオーにとって、馬場が荒れやすい冬の中山開催はもってこいの条件。すでに前走でディセンバーS(OP)を快勝している。

 おそらく抜けた1番人気が想定されるが、来るG1挑戦に向けて中山開催の内に賞金を稼いでおきたいところだ。

 そんなツクバアズマオーにとって厄介なのが、3連勝と勢いに乗る明け4歳馬ストロングタイタン(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)だろう。

 約半年の休養を挟んで復帰した昨夏の500万下で2着すると、そこから500万下→1000万下→1600万下と3連勝。ついに重賞挑戦まで駒を進めてきたストロングタイタン。

 特に前走の修学院S(1600万下)では、これまでの好位からの競馬ではなく中団やや前からのレースを展開すると、しぶとく脚を伸ばして前をきっちり捕らえ切った。特別キレる脚が使えるわけではないが、それが逆に今の中山では活きそうだ。

 中山2000mは2歳の芙蓉S(OP)で8着に敗れて以来となるが、あの時とは馬が違う。未だキャリア7戦と大事に使われてきた素質馬が、重賞初制覇を飾るか。

 一昨年のNHKマイルC(G1)の覇者クラリティスカイ(牡5歳、美浦・斎藤誠厩舎)に復活の気配が漂い始めている。

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