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NHKマイルC(G1)グレナディアガーズに重くのしかかる「左回り苦手説」……実は鞍上・川田将雅にも!?

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 9日、東京競馬場では3歳マイル王決定戦のNHKマイルC(G1)が行われる。主役を張るのは昨年の2歳マイル王者、グレナディアガーズ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。

 昨年11月にデビュー3戦目で未勝利戦を勝ち上がると、朝日杯FS(G1)に果敢に挑戦。1勝馬の身で7番人気に甘んじたが、前半3ハロン33秒7というハイペースを2番手から押し切る強い内容で勝利した。

 その後は春の大目標をNHKマイルCに絞り、皐月賞(G1)は見向きもせず。始動戦のファルコンS(G3)で1番人気に支持されたが、逃げたルークズネストを捉えきれずアタマ差の2着に敗れた。

「前走は終始、勝ち馬をマークする形で外々を追走。直線ではいったん前に出ましたが、差し返されてしまいました。陣営からは『前哨戦仕上げ』という発言もあったように、あくまでも先を見据えての一戦。他の牡馬より斤量が1kg重かったことも加味すれば、本番につながる好内容のレースだったと言えるでしょう」(競馬記者)

 これまでの戦績は5戦2勝、2着2回、4着が1回。気になるのは、これまで挙げた2勝がどちらも右回りの阪神だった点だ。

 左回りは3戦して2着が2回あるが、まだ勝っていない。そんななか、中内田調教師は「東京競馬場は初めてになりますが、左回りは心配していません」と『サンスポ』の取材にきっぱり答え、一部で囁かれている左回り苦手説を否定している。

 しかし、2着と4着に敗れたデビューからの2戦は、どちらも直線で内に刺さり気味だったことはパトロールビデオを見ても明らか。特に4着に敗れた2戦目は、直線に入り、前を行くレッドベルオーブに外から並びかけようとしたが置いていかれ、最後は内ラチいっぱいによれて1秒2離されてのゴールだった。

 その後は右回りの阪神コースで2連勝したことで、左回りへの疑問符はより大きいものとなった。前走のファルコンSでは内に刺さる悪癖は顔を出さなかったが、勝ち切れなかったことで左回りを完全に克服するには至っていない。

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 実は左回りコースに苦しんでいるのはグレナディアガーズだけではない。鞍上の川田将雅騎手も今年、左回りでの成績が芳しくない。C.ルメール騎手に次ぐ49勝を挙げている川田騎手だが、左右別成績にはその差が如実に表れている。

【川田将雅、左右回り別成績】
<2021年通算>
右回り 30-7-15-44/96(31.3%/38.5%/54.2%)
左回り 19-15-8- 55/97(19.6%/35.1%/43.3%)

<芝のみ>
右回り 21-3-8-26/58(36.2%/41.4%/55.2%)
左回り 9-10-5-32/56(16.1%/33.9%/42.9%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率

 今年の芝・ダート合わせた通算成績を見ると、右回り時は勝率が30%を超えているが、左回り時は20%を割り込んでいる。さらに芝レースに限定すると、その差はさらに広がり、右回り時の36.2%に対し、左回り時は16.1%と2倍以上の開きがある。

 目標に据えた大一番で、人馬そろって左回りを克服することはできるだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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