JRA新潟大賞典(G3)「◎」は出遅れ率「94.4%」の超大穴! 複勝回収率「147%」新人厩舎を狙い撃ち【八木遊のフォーメーション馬券予想】
連戦連敗のこのコーナー。8日の京都新聞杯(G2)は出走11頭のうち5頭に印をつけたが、そのうち4頭が8~11着という結果に……。笑えない状況は続く。
9日は荒れるハンデ重賞、新潟大賞典(G3)を予想する。出走14頭の中から目をつけたのは、2年以上にわたって勝利どころか3着以内すらない超がつく穴馬だ。
「◎」に指名したのは5枠7番ハッピーアワー(牡5歳、栗東・杉山佳明厩舎)。19年3月にファルコンS(G3)を勝った正真正銘の重賞ウイナーだが、その後は「0-0-0-11」とさっぱり。前日最終オッズ12番人気というのも納得のスランプに陥っている。
そんなハッピーアワーに転機がやってきたのが今年2月の洛陽S後。武幸四郎厩舎から杉山佳厩舎に転厩したのだ。武幸厩舎時代は1200~1600mの短距離を主戦場としていたが、3月に新規開業した杉山佳調教師が転厩初戦に選んだのは2000mの福島民報杯(L)。ハッピーアワーに中距離適性を感じとったのか、16頭立ての16番人気ながら、7着とまずまずの結果を残した。
ただし、7着とはいえ、勝ったマイネルウィルトスとは3秒1差。これは、レースの上がり3ハロンが39秒6もかかるかなり特殊な不良馬場だったことが大きい。今回は良馬場が見込めるため、前走の大敗は度外視していいだろう。
この馬の最大の課題は、何といってもゲートだ。18戦中スタートで後手を踏んだのは何と17回。出遅れ率は94.4%にも上る。ちなみに唯一、まともなスタートを切ったのがファルコンSだった。前走に続き2000mという距離で新潟外回りなら、出遅れてもすぐにリカバリーしてくれるだろう。
また左回りコースも買いの要素。これまで左回りは「2-0-0-2」。2勝は中京での未勝利勝ちとファルコンSで、あとは0秒4差で7着に敗れたNHKマイルC、そして前走だ。特殊馬場の前走を度外視すれば決して悪くない。
開業1年目の杉山佳調教師の“3着力”にも期待したい。先週まで36戦してまだ1勝、2着もないが、3着は6度で、複勝率は19.4%。複勝回収率は147%にも上る。これは200人近い全調教師の中でも5位という高い数字だ。
叩き2戦目ならぬ、転厩2戦目でなんとか3着に粘ってくれないだろうか。
「○」は6枠10番ポタジェ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)。前日最終2番人気の良血馬は、昨年夏から4連勝を飾った。前走の金鯱賞(G2)で連勝は止まったが、2着デアリングタクトとは半馬身差の3着と大健闘している。
9戦して「5-3-1-0」の安定感が何よりの魅力だ。前日にレッドジェネシスで京都新聞杯を制した友道厩舎の勢いが新潟でも炸裂するか。
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