
「ダート2400m」が謎のトレンド入り!? 適性ありはスマートファルコンのみ、「月100億」稼ぐと噂のゲームが犯した致命的なミスとは
10日、Twitterのトレンドに突然、現れた「ダート2400m」というワード。
これだけだと何のことだかわからないが、どうやら『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)内のイベントに関係があったらしい。月間売上が100億円を超えるともいわれる大ヒットゲームの影響は競馬ファンだけでなく、一般ユーザーも巻き込んでちょっとしたブームとなっている。
同ゲーム内で14日の12:00からレースイベントとして「チャンピオンズミーティング タウラス杯」の開催が決定したことを知らせる告知があった。イベントの内容は全国のトレーナーとリアルタイムでマッチングして、優勝を目指すというものである。
ゴールデンウィークならぬ“ゴルシウィーク”(ウマ娘ゴールドシップが主役の期間限定イベント)が終わったばかりだが、今回のイベントもファンを大いに楽しませてくれそうだ。
その一方、イベントが行われる舞台設定についてはちょっとした話題ともなった。
「チャンピオンズミーティング タウラス杯」の参加レース選択において、誤った対象レースが表示される不具合が発生していたというのだ。
既に公式のお知らせで修正済みとされているが、正しくは開催条件の東京 芝2400m(中距離)左 春 晴 良であるのに対し、誤って東京 ダート2400m(中距離)右・外 春 晴 稍重というまったく異なる条件で表示されていたとのこと。
先週行われたNHKマイルC(G1)を皮切りに6週連続でG1レースが開催される東京競馬場。23日のオークス(G1)、30日の日本ダービー(G1)の芝2400mを意識した条件なのだろう。
だが、芝とダートだけの誤りならともかく、「左回り」の東京競馬場が「右回り」としてしまったのは致命的なミスだった。最近始めたばかりの一般ユーザーは、すぐにはピンと来なかったかもしれないが、コアな競馬ファンなら誰もが違和感を覚えたに違いない。
また、もし実際にダート2400mでイベントが行われたとしても、現在ゲーム内で実装されているダート適性が「A」のウマ娘は短距離が得意なハルウララ、中距離が得意なスマートファルコンのみ。他には適性「B」のタイキシャトル、オグリキャップ、エルコンドルパサーなどもいるが、適性「A」にするには育成でダート因子の継承が必要。さらにマイラーのタイキシャトルは中距離が条件では厳しくなってしまう。
もし、修正前の条件で開催されていれば、それはそれで面白かったかもしれないが……。
ところで、イベントに触れたついでに実際の東京ダート2400m条件のレースにも触れてみたい。
調べてみたところ、2004年から2017年の間に15回開催されており、この間も年に1回あるかないかというレアな条件でもある。カフェブリッツが勝利した17年の2勝クラスを最後に4年間、行われていなかった。
見応えのある条件だけに、再び開催して欲しいものである。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
PICK UP
Ranking
11:30更新浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
“第2の金子オーナー”は武豊の元パートナー!? 「エピファネイア×ステイゴールド」の期待馬が今週末デビューへ
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
関連記事
JRA 武豊、ウマ娘大ヒットに「非常に嬉しい」も非常識ファン「悪質行為」に牧場から悲鳴……タイキシャトル「たてがみ事件」から2年、競馬ブームの代償
JRA 武豊「G1初制覇」菊花賞(G1)1番人気が『ウマ娘』SSR登場! ヤエノムテキは地方の怪物オグリキャップら第二次競馬ブームに“飲み込まれた”悲運の皐月賞馬
JRA セイウンスカイ、ニシノフラワーの西山茂行オーナー「ウマ娘」反響にびっくり!? 前年比120%超え続出、“ブーム”は馬券売上にも影響明らか
JRA カレンチャン登場に関係者も大興奮!? 「オレの女」ラブラブアピール、衝撃の「暴露写真」にロードカナロアも嫉妬?
JRA「ハンデ戦にしないとね」武豊もお手上げだったアグネスタキオン、刻をこえて復活した幻の三冠馬が皐月賞(G1)前に話題独占?